内容説明
ファシズムと断固対決する父に従ってチューリッヒで過ごした少女時代。異郷で学んだことは、へこたれない精神、自由への愛、そして解放への信念―。ある家族の歴史が語るイタリア現代史。
目次
1 幼い亡命者―マルセーユの両親のもとへ
2 チューリッヒのイタリア人たち―自由への拠点
3 イタリアの夏休み―家族の中のファシスト
4 ガブリエッラとシローネ―逃亡と投獄と
5 アビシニア戦争―帝国になってしまったイタリア
6 フランコの反乱―兵士と義勇兵
7 「抵抗あるのみ!」―遠くて近い戦争
8 ファシズム崩壊―夢見た帰還の日
9 冷戦下のパルチザン―ヴァルドとの出会い
10 引き裂かれた絆―スターリニズムと家族