講談社現代新書
聖典「クルアーン」の思想―イスラームの世界観

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497115
  • NDC分類 167.3
  • Cコード C0214

内容説明

ユダヤ教・キリスト教への愛憎、運命観、社会の規範…ムスリムの聖典を読み解き、真のイスラーム理解へ誘う。

目次

第1章 クルアーンとはいかなる聖典なのか?(誕生の経緯―アッラーの啓示から書物へ;構成と内容 ほか)
第2章 預言者たちとクルアーンに先行する諸啓典(「啓典の民」と「純正一神教徒」―クルアーンのユダヤ・キリスト教徒観;預言者たちと啓典―アダムからアブラハムへ ほか)
第3章 「天の書」とクルアーン(「天の書」と人間の運命;「記録の書」と人間の自由意思 ほか)
第4章 日本人とクルアーン(英雄「マホメット」への関心―大正のクルアーン訳;「亜細亜との連帯」を目指して―戦前のクルアーン訳 ほか)

著者等紹介

大川玲子[オオカワレイコ]
1971年、大阪生まれ。文学博士。東京大学大学院を経て、カイロ留学、ロンドン大学大学院東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士課程修了(MA)の後、東京大学大学院人文社会系研究科イスラム学博士課程修了。現在、日本学術振興会特別研究員。専攻はイスラーム学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

6
本書が出て早十数年。その間にイスラムを巡る事情は更に複雑かつ困難になり、その一方でイスラム教に関する書籍がかなり出回るようになった。そういう昨今の事情を鑑みた上で、本書の価値を問うと、どこか微妙なものを感じるのは僕だけだろうか?確かに一般的にはとっつきにくい『クルアーン』をわかりやすく解説しているという点では評価できるのだけれど、例えばムスリムの立場から訳した中田考氏の『クルアーン』が出た今となっては、本書の内容がどこか薄っぺらなものに思えてしまう。まあ、これはあくまで素人目からみた感想なのだけれど。2018/06/18

suzuki-takefumi

1
イスラム・ユダヤの対立が聖典の成立に影響している……非ムスリムからすれば……というはむしろ面白い。日本のイスラム研究の背後に大東亜共栄圏の考えがあるというのは初めて知った。分かり易い入門書だと思う。2011/09/18

富士さん

0
『プロリン』を読んだのもあって、イスラムでも最後の審判まわりをおさらいしよう再読。本書はさも当然のように神は人間の行いを汲んでくれるというスタンスから説明されていますが、果たしてこれはシーア派やすべての法学派に妥当する説なのでしょうか。出典が明記されているので分かる人にはどの派の説か分かるのでしょうが、学説史を端折った解説は危険なような気がしました。そもそも天の書が改定されて行くなら、ムハンマドが最後の預言者というのも怪しくなるような気がします。目ざとい神学者たちがそこのところを突っ込まないはずがない。2017/01/18

os

0
初心者がいきなりクルアーンを読もうとすると誤解を招きやすいとのことなので一読。非常に読みやすかった。三田了一氏の初のムスリムによる日本訳がきになる2015/05/10

shinoyan

0
原理主義だけが注目されがちなイスラム、基礎の基礎的な本でおさらい #本2014/06/28

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