出版社内容情報
【内容紹介】
日本を代表する教育者であり国際人であった新渡戸稲造が、若い読者に人生の要諦を語りかける。人生の妙味はどこにあるか、広く世を渡る心がけは何か、全力主義は正しいのかなど、処世の指針を与える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
耳目之学(不定期更新中)
6
『自分をもっと深く掘れ!―名著『世渡りの道』を読む (知的生きかた文庫)』に続いて新渡戸稲造の本は2冊目です。年長者や教養人特有の上から目線ではなく、世の中の大半を占める凡人の目線に立って語っているのが良い。また、作者は昔の失敗を正直に告白して、そのことを反省するという形で説明しているのも良い。国際的教養人として名高いだけあり、外国の文化や思想ののみならず、『聖書』、『論語』、『菜根譚』、さらには『古今和歌集』までを引用しています。著者の教養の広さと謙虚さに感服させられました。さすが旧5000札の人物だ。2011/04/07
デューク
5
座右の書。一人前とは何か、心を強くするとはどういうことか、人生の成功とは何か、仕事の報酬とは何か、などなど心に留めておきたい考えの数々。内容的には至極まともで、何の抵抗もなく心に入ってくる。大正時代に書かれているため時代背景も違うのに、静かに心に染み入ってくるのは、人間の真理を突いているからだろう。ぜひ多くの人に読んでほしい一冊。ぜひ何度も読み返したい一冊。2012/04/16
ceskepivo
3
精神的勇気を養わねば、真の強い人となることはできず。真に克つ者は、己に克つを始めとなすべく、しかして後に人に克つべし。2023/01/05
tata
3
会社の上司から教えていただき。(当たり前なのだろうけれど)今も昔も悩んでる事も感じている事もあまり変わらないしこれからも変わらないのだろうと。思ってた以上に同じなのでびっくり。2013/07/18
メイロング
2
「新渡戸稲造の『修養』withパワーアップキット」と思って読み進めたけど、「修養」のほうが得るところ多かったな。でも新渡戸の考え方の指針や精神の置き所とはこういうものか、という人物理解の幅が広がる。えらい人である。アウレリウスの「自省録」流行ってるから読みたくない。そんなときにオススメしたい、「修養」のほうを。2022/01/10