講談社学術文庫<br> アメリカ哲学

講談社学術文庫
アメリカ哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061587489
  • NDC分類 133.9

内容説明

本書のねらいは、アメリカの哲学をプラグマティズムを中心として見てゆくことにある。哲学を哲学専門家の手からとり戻し、今日の社会に生きるさまざまな人々の生き方・見方・考え方の反省としての哲学が新しく創られねばならないという観点に立って、著者はプラグマティズムの起源から構造や思想家を縦横に論じていく。アメリカの哲学、プラグマティズムの全体像についての単なる学術的解説にとどまらない真に独創性豊かな哲学書。

目次

第1章 プラグマティズムの起源
第2章 パースの人と思想
第3章 パースの意味
第4章 ジェイムズの人と思想
第5章 哲人法官ホウムズ
第6章 G.H.ミード
第7章 オットーの人と思想
第8章 プラグマティズム年代記
第9章 プラグマティズムの構造
第10章 プラグマティズムの位置
第11章 プラグマティズムの可能性
第12章 サンタヤナ―唯美主義
第13章 ハックスリー―非人間主義
第14章 佐々木邦―小市民の日常生活
第15章 プラグマティズムと日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

呼戯人

12
先日亡くなった鶴見俊輔のデビュー作。不良少年として父母に見放され、日本の学校を放校になったあげく、父の手でアメリカにやられ、そこで奇跡のような勉強をして、英語ができるようになった鶴見俊輔がハーバード大学哲学科に入学し、プラグマティズム第二世代の代表者クワインに導かれ、プラグマティズムの第一世代の研究を行った著作。特に、パースとジェイムズについて詳しく、はっとさせられるようなエピソードに満ちた斬新な研究となっている。今となっては、プラグマティズム研究の古典になっている。2016/01/18

にゃる

2
「プラグマティズムと日本思想界の橋渡し」としての功績が大きいらしい古典的哲学書。明晰な英米哲学畑の人間による著作であり、とかく韜晦になりがちなドイツ観念論が幅を効かせた戦後日本思想界にあって非常にわかりやすく書かれている点で、特筆すべきものがある。もっともプラグマティズムの信条(正確にはジェイムズだったかな?のプラグマティズム)として、わかりやすく大衆にひろく受け入れられるような哲学を目指すべきというものがあり、著者もそれに大きく賛同していたので当然といえば当然ではあるだろうが。さて、うえで述べた部分から2015/10/13

うえ

2
「日本におけるプラグマティズムの使命は、一つの「思想体系」として全面的に包容されることよりも、むしろ日本に先住する諸思想との接触を通じて、これらをプラグマティックにすることにあるのではないか」2013/12/13

ryu

0
難しくて、途中で挫折しました。 私には難解です。2020/10/05

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