講談社学術文庫<br> 西欧市民意識の形成

講談社学術文庫
西欧市民意識の形成

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592025
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C0122

内容説明

「自由」「平等」「自治」など現代社会を支える重要な理念は、いつ、どこに生まれたのだろうか。筆者は西ヨーロッパの中世都市に育まれた市民意識にその根源を求め、都市の形成と発展を論究。商人仲間の主導で組織された平等な誓約団体の結成が、十一世紀末から二十世紀にかけて北欧諸都市に波及し、氏族的制約から解放された近代市民意識の源になったとする。西洋史の泰斗による中世都市研究の名著。

目次

第1章 転換期の歴史把握のために
第2章 マックス・ウェーバーの都市研究
第3章 商人ギルド起源考
第4章 西欧市民意識の源流
第5章 中世紀の社会と文化
第6章 ドイツ中世都市の起源について
第7章 イタリア中世都市の成立について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

13
ヨーロッパにおける市民意識が封建制度から自立して、どのように芽生えたのか?という視点でドイツ中心に北欧と、イタリアを主とした南欧に分けて考察している。基本的にはマックス・ウェーバーやピレンスの資料(社会経済)という観点で比較検討している。 著作者も本書で述べているように、西欧の市民意識の形成を明らかにすることで東洋との違いを浮き彫りにしようと試みた作品である。2013/02/27

うえ

9
西洋都市が経済団体であるだけでなく、生活協同体としての性格を獲得した理由をウェバーに依拠しながら説明する。エジプトや中国では大河の治水が、尨大な官僚国家と絶対的な帝権を築きあげたが、兵制もまた君候により経済的に維持され、人民が武装的には完全無力にされることが和平維持の要訣と考えられる。西洋の場合、自助と自警の緊張を恒常的に余儀なくされた武装人民集団があるため。それは「個人」の誓約団体として成立する。一定時効(通常満一年)による身分上の自由を獲得する市民が出現する。彼らは都市法と、都市裁判権の保護を受ける。2019/09/24

仔羊

4
テストの参考文献の為絶版の本を何とか購入、入手。第三章の商人ギルドは参考になりました。2010/12/30

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