新潮文庫<br> 収容所群島 〈1〉 - 1918-1956文学的考察

新潮文庫
収容所群島 〈1〉 - 1918-1956文学的考察

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  • サイズ 文庫判/ページ数 484p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784102132074
  • NDC分類 983
  • Cコード C0198

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

43
今頃、この本を手に取ろうという人は、あまりいないかも知れない。 だが、東日本入国管理センター等の入国者収容所における外国人に対する極めて非人道的な処遇を目にするにつけ、この文学的ルポルタージュが北朝鮮や中国においてのみならず、現代日本においても、今もなおアクチュアルなものであるとの思いに駆られ、手に取った。 2021/07/11

ポテンヒット

8
立花隆さんの「シベリア鎮魂歌」で紹介されていた本。逮捕から審理(と言っても一方的な訊問と数々の拷問)、判決に至るまでディストピア小説のような展開。著者は言う。悪徳を糾弾せず体内に追い込む事で私達はその種子を蒔いている。それはやがて何千倍にもなって芽を出す。あの連中を咎め立てさえしない事で新しい世代から正義に対するあらゆる基盤を失っているのだ。そのために若い世代は無関心に育ち、卑劣な行為が却って富をもたらしている事を学びとっていると。著者が今の状況を見たら何と言うだろう。2022/03/29

1goldenbatman

6
「では、私たちはどうすればいいのか?・・・・・いつの日か私たちの子孫は、私たちの何世代かを骨抜きの世代と名づけるだろう。・・・・・」スターリンとその取り巻きが行った恐ろしい行為に抗うこともなく、いつまでも従い続けたのはどうしてだろう?その答えは?2018/04/01

ホレイシア

4
「ガン病棟」ほどはまらなかったが、それほど苦労せず読み通した記憶はある。2008/01/04

俊太郎

3
全く期待せずに読み始めたのだけれど、意外や意外面白い。あまりに不条理で悲惨な境遇がシニカルな笑いに転化されている。ドキュメンタリーがそのままソビエトジョーク。2018/03/07

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