内容説明
私たちが日常よく見聞する宇宙空間、生活空間、都市空間、多次元空間、意味空間、空間芸術、空間処理、聖なる空間などの「空間」という言葉は一体何を意味するのか。本書は「“なじんでいる”ことが“よくわかっている”ことではない」というヘーゲルの言葉に従って、現代文明と生活の底にある「空間」という基礎概念を人間との関わりのなかで考察し、現実の生の経験を支える空間が、情報社会の発達によって無化されることの危険性を説く。
目次
序 現代の空間事情
1 空間についてのイメージ
2 空間の性質
3 行動と空間
4 事実空間と意味空間
5 空間の人間化
6 美と信仰と遊びの空間
7 文明と空間と時間
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