内容説明
明治(一八七二)年の銀座大火の後に建設が始まり、大正十二(一九二三)年の関東大震災で焼失した「煉瓦街」と呼ばれた時代の銀座は、その後の大繁華街となる前段階として、日本の近代化に、重要な役割を果たしてきた。本書は、文明開化の基地、新聞・雑誌など情報・通信の発信地、民権運動の中心、諸産業諸商業が活発に起業した地等々、多様な特質をもつ当時の銀座を探り、そこに生きた人々の足跡を辿ろうとするものである。
目次
序章 江戸時代の銀座
第1章 煉瓦街の建設
第2章 開化の銀座
第3章 情報の銀座
第4章 民権の銀座
第5章 殖産の銀座
第6章 関東大震災前後の銀座