内容説明
ペルー山中で紀元前のアンデス文明の神殿を発掘中、黄金の副葬品が次々と出土した。しかしその保管をめぐり地元住民や中央官庁の思惑が衝突、調査団も「金を日本に持ち去ろうとしている」とあらぬ疑いをかけられてしまう。調査団は遺跡の麓に出土品を管理する博物館を建てることを提案、調査と並行して準備に奔走する。はるか南米の村で十年以上にわたって発掘を行い、博物館建設にまでこぎつけた新しい試みの顛末記。
目次
第1章 セロ・ブランコへの道
第2章 クントゥル・ワシ発掘の開始―1988年
第3章 黄金発見
第4章 クントゥル・ワシ脱出
第5章 博物館の建設
第6章 村人が講師になった
第7章 新たな黄金墓の発見
第8章 みえてきた最古の神殿
第9章 よみがえる神殿