内容説明
原子力の報道はこれまで正確かつフェアになされてきたのか。近年の原子力報道を徹底検証し、ゆがみを生じさせた要因に鋭い分析を加えたメディア批評の秀作。
目次
プロローグ 「十九兆円の請求書」
第1章 原子力報道の歴史(開発当初は世論もマスコミも大歓迎だった;いつの間にか広がった反対ムード ほか)
第2章 マスコミの宿命(繰り返すミスリードの歴史;エネルギー問題はどう報道されてきたか ほか)
政治に翻弄されて(政治家が避けたがる原発問題;社会党が唱えてきた「反原子力」の中身 ほか)
第4章 原子力の報道を考える(「原子力報道を考える会」の発足;記事の品質保証 ほか)
著者等紹介
中村政雄[ナカムラマサオ]
1933年、山口県生まれ。九州工大工学部卒業。読売新聞社入社後、東京本社社会部、科学部記者、解説部次長、論説委員として原子力や環境、宇宙開発、科学技術全般を担当、中東の石油や欧米の気象、ゴミ、海洋開発、原子力事情など海外取材の経験も多い。現在、科学ジャーナリスト、電力中央研究所名誉研究顧問、東京工大大学院非常勤講師。著書多数
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