出版社内容情報
大人も若者も、今や“人生の迷子”である。個人個人が未曾有の危難の時を迎えた平成の世において、正しい道を歩み直すためには、本当の「日本の私」を主体に据えなければならない――。日本の行く末を憂う著者が万難を排して放つ、謦咳の書。「今どきの若者が路上で座り込むワケ」「フリーター・ニートでいるのは本当に悪いことなのか」「日本人は判官贔屓か」「清貧とはただの贅沢ではないのか」「公のために死ねるか」など、われわれが日頃抱いていた錯誤に満ちた日本人像を、平安から現代までの歴史の深層をたどり直すことで、精緻に正していく。あいまいではない、美しい「日本の私」とは? 明日の幸福を祈念する全日本国民必読書。
内容説明
“人生の迷子”となっているのは、若者だけではない。大人は、迷子になっていることさえ分かっていないのだ。平安から現代までの歴史の深層を見直しつつ、本当の「日本の私」像を探る。
目次
第1部 「日本化(ネオ・ジャパノイド)」する若者たち(今どきの若者は、本当にダメなのか;フリーターとニートのお金と仕事と幸福;日本文化とは「おたく」である)
第2部 大人も分かっていない「本当の日本人」(「本当の自分」なんて、なかった;今どきの「責任」;「愛国心」は悪なのか)
第3部 「日本の私」をやり直せるか(「公」のために死ねるか、という問い;なぜ改革はうまくいかないのか;「日本の私」はどこへ行くのか)
著者等紹介
長山靖生[ナガヤマヤスオ]
評論家・歯学博士。1962年、茨城県生まれ。91年に鶴見大学大学院を修了。学生時代から文芸評論家として活動し始め、その後、歯科医として日々診療を続けながら、大衆小説・科学小説・思想史研究・家族や若者の問題など、多ジャンルにまたがる旺盛な執筆活動を行うようになる。96年、『偽史冒険世界』(筑摩書房)で第10回大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あーさー
入江・ろばーと
Guro326