出版社内容情報
【セールスポイント】
逆問題で学問の垣根をとりはらう新しいテーマを提起
【発刊の目的と内容】
近年、逆解析をおこなうための環境が急速に整いつつある。理論的検討から計算、さらには実験までを含んでいる逆問題は、学問の領域を越えた性格をもっている。逆問題で、学問分野のあいだの交流が新たな展開をもたらすものと期待されている。
本書は、逆問題・逆解析の考え方・種類、そして今後の展開などをわかりやすく解説する。逆解析の初学者、あらためて勉強し直したいと考えている他分野の専門家・研究者に最適。
テクノライフ選書は、科学の世界をわかりやすく、たのしく解説するシリーズである。
【購読対象者】
大学生・社会人一般
他分野の研究者・技術者
内容説明
逆問題とは、普通の因果律とは逆に、結果から原因を推定するものである。「逆に考えること」でいままでにない側面がみえてくること、原因と結果を結び付ける因果律が浮き出てくることのふたつの意味で、逆問題はさまざまな分野に衝撃を与えた。本書は、逆に考えることのおもしろさを、逆に解くことの基本と具体例をとおして解き明かす。
目次
1章 逆問題とは何か(謎解きと逆思考―どこにでもある逆問題;結果をもとに原因をみつける逆問題 ほか)
2章 いろいろな逆解析(形や欠陥を推定する逆問題;初期の状態や境界部の状態を調べる逆問題 ほか)
3章 解き方の基礎とコツ(逆解析を式で表す;逆解析に必要な情報 ほか)
4章 やってみよう!逆解析(X線CTのてほどき;破壊の発生的における破壊の音を求める ほか)