構造倫理講座
“生命”の倫理―構造倫理講座〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393312933
  • NDC分類 461
  • Cコード C0312

内容説明

生命科学の発展の結果、人類はそれを自由に操作できる力を持った。しかし、未だ「生命」とは一体何か、という問いに対する明確な答えはない。西洋的生命観と東洋思想との比較の中から、環境を含む有機的連関に育まれる「生命」の姿を明らかにする、珠玉のシリーズ最終巻。

目次

第1章 生命の概念
第2章 生命と息
第3章 生命の愛惜
第4章 長寿の願い
第5章 他人の生命の愛惜
第6章 個別的な戒め
第7章 身体と宇宙の連関
第8章 自然に生きる

著者等紹介

中村元[ナカムラハジメ]
1912年島根県松江市に生まれる。1936年東京大学文学部印度哲学科卒。1943年文学博士。1954年東京大学教授。1970年財団法人東方研究会設立。1973年東方学院設立、学院長に就任。東京大学名誉教授。1977年文化勲章受章。1984年勲一等瑞宝章受章。1999年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マウンテンゴリラ

5
言葉で理解することと、実生活の中で活かすこと。この違いを強く感じさせる書物であり、両者が一体となって初めて、仏教が生きる糧となる、ということをあらためて感じることができた。本来の自己を見つめ、自他の区別を超越し、煩悩を消し去ること。これらは、精神の鍛練による修行と言えるかもしれない。しかし、これだけでは仏教へ正しく向き合ったと言えるだろうか。人間(動物)であることの性として、仏教の理念と身体的に相容れないものとして、生き物を食すること、つまり、他者の犠牲を前提としなければ、存在さえし得ない。→(2)2017/07/24

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