出版社内容情報
名利から遠く、染料にまみれ、糸と機のわずかな隙間に暮らす人々を、幸せの極致と見た著者。そんな著者がホレぬいた職人の秀作を、著者の箪笥から、そして、民芸の店「こうげい」ゆかりの人を訪ねて、集大成。名随筆14篇も併載。
内容説明
色や形だけが問題なのではない。大切な要素ではあろうが、それに「いのち」を吹き込むのは、つくり手の“こころ”なのだ。だから「衣装美」ではなく、「衣匠美」。著者が愛した“染め織りびと”の「魂」と「心映え」。
目次
母ときもの
母の形見の帯
私ときもの
銀座「こうげい」にて
丹波布をたずねて
織物は語る
かくれた名人
郡上紬 宗広力三
宗広さん 二題
糸に学ぶ―田島隆夫
「よびつぎ」と辻ヶ花
風の吹くままに―古沢万千子
草染め
大島の土の子―菅原 匠
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- 和書
- 幸せな高齢者としての生活