内容説明
卵から生まれた高句麗の英雄・朱蒙の冒険譚、庶民の世界や人物像を鮮やかに描き出す野談の数々、陰謀うずまく李朝の宮廷でつづられた日記文学…。夢と涙と笑いに満ちた物語を通じて、隣国の素顔が見えてくる。
目次
第1章 風水―母なる国土の論理と倫理
第2章 檀君―朝鮮単一民族史観の起源
第3章 朝鮮の神々―始祖神たち
第4章 古代の英雄たち―神々の末裔
第5章 奇跡の僧たち―海東仏教異人伝
第6章 稗官文学の系譜―サブカルチャーへの関心
第7章 金時習・許〓・林巨正―抵抗と反逆の精神
第8章 軍談小説―傷痕の克服
第9章 野談の世界―李朝社会の万華鏡
第10章 実学派・朴趾源の時代―「儒」か、クサイのう
第11章 パンソリ―森羅万象の声
第12章 朝鮮の女性像―ウーマン・イン・コリア
第13章 朝鮮の物語拾遺―トラが煙草を吸っていた頃