内容説明
噴出する情熱、突飛な発想、常軌を逸した行動力を兼ね備えた、天才の奇才・異能たちを綿密にフィールドワーク。まったく新しい数列を用いてノーベル賞をめざすオヤジ、工事現場で惑星を作っている“ラム王国の王子”、ゴミを再利用して要塞化する家…。人間の本質を学ぶもよし、可能性を知るもよし、ただ笑うもよし。
目次
第1章 有象無象の叫び
第2章 カルトなお店
第3章 宇宙・サイエンスの主張
第4章 寿のステキな男たち
第5章 畸人開眼
第6章 オレの家
第7章 畸人アート
第8章 畸人武者修行の旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
11
根本敬くらいにふざけると畸人への敬意を疑いたくなるが、本書の畸人研究会の面々は礼を失していない。畸人の主張を言葉通り受け止める謙虚さがあるから好感が持てる。とくに路上畸人の場合、攻撃的に見えても防御力がゼロに近く傷つきやすい人が多い。交際には注意を要する。生き馬の目を抜く社会で優しすぎる畸人は異臭を放つまで逼迫を余儀なくされるケースがある。彼らは無料の公共浴場すら持てぬ野蛮な我々を嗤う者だ。分別されたスチール缶集積所に「無断持ち出し禁止」と書く異常者が社会人でござい、とふんぞり返る。つくづく未開なり。2019/11/07
チェケ
1
文章は下手くそだが情熱は認める。「訳の分からない」「頭が痛くなる」のような直接的な表現が多いのは全く趣が無いのでいただけない。もっと婉曲表現にすべき。2019/02/21
TsumuRi
1
春日武彦「不幸になりたがる人たち」で本書の存在を知る。タイトル通りエキセントリックで意味不明な言動をする人々を追いかけた本。社会から完全にはみ出した人から強烈な個性として社会適応している人まで。不謹慎なのは勿論承知だが他人事であるうちは奇行はとても面白い。異様なパワーがあって細かい事で悩むのが馬鹿馬鹿しくなる本だった。一方で目を背けたくなるような悲惨な貧困の姿(ドヤ街や諸外国)も見え隠れして考えされられる本でもあった。2010/06/17
はにゅ
0
奇人ものは好きなんでとりあえず読んじゃいました。中身は・・・まーまーかな?2006/11/23