内容説明
メンツと原則にこだわる一方で、限りなく現実主義的な中国。社会主義色が薄まる近年の中国は、発展途上国の顔を見せ、伝統に回帰しているかにみえる。しかし同時に、国際化の潮流にのって、内部改革を促進してもいるのだ。いま中国はどのような問題を抱え、それにどのように対応しようとしているのか?彼らの考え方、政治体制、歴史、そしてグローバライゼーションがすすむなかでの未来像まで、これまで誰も書かなかった中国の実像に深く迫る。
目次
序章 日本人と中国
第1章 中国とは何か
第2章 中国の世界
第3章 世界の中国
第4章 21世紀の中国―「富強」を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
轟
1
中国は表面的には原則を掲げてメンツを守ろうとするが、実際の行動の場では極めて現実的な対処をする。このように、中国人は裏と表をうまく使い分けている。2015/01/07
セイタ
0
中国の政治についてかなり詳しく書かれている本!歴史という縦軸と世界という横軸から中国を分析している点が面白かった。そして、中国から社会主義の衣を剥ぎ取ると、発展途上国としての中国が現れ、そして歴史の顔が現れるそうだ。中国は表と裏の顔が違いすぎるために分析しづらい。社会主義的な言葉で彩られているが、本質はそこまで社会主義的ではない。共産党内部を分析するには『人民日報』が有効であるが、中国全土の分析には全く役に立たないそうである。中国は国家として、メンツや原則を重んじる。それは中華思想の表れとも言える。2016/08/07
つっちー
0
分析としてはやや古いところがあると思われる2013/11/20
ペールエール
0
2へぇ~かな2012/08/04
user
0
偏らない現代中国入門書。中国ものはときおり地雷があるので要注意w2011/04/30