出版社内容情報
《内容》 カラーの図表を駆使してわかりやすくまとめた世界的ベストセラーの第5版.今改訂では,免疫学の膨大な知識をこの1冊で系統的に理解できるよう章構成を大幅に見直し,自然免疫と適応免疫の関係,細胞性免疫におけるT/B細胞の関わりを統合的に記述.免疫系におけるシグナル伝達の章を追加.免疫学の多岐にわたる研究手法を「ツールボックス」として付録に収載.カラー刷.
《目次》
【主要目次】
第1部 免疫学への招待
1.免疫学の基礎概念
2.自然免疫
第2部 抗原認識
3.B細胞レセプターとT細胞レセプターによる抗原認識
4.リンパ球抗原レセプターの発現
5.Tリンパ球に対する抗原提示
第3部 リンパ球レパートリーの発生
6.免疫系レセプターを介するシグナル伝達
7.リンパ球の発生と選択
第4部 適応免疫応答
8.T細胞を介する免疫系
9.体液性免疫応答
10.感染に対する適応免疫
第5部 免疫系の正常と病理
11.宿主防御機構の破綻
12.アレルギーと過敏反応
13.自己免疫と移植免疫
14.免疫応答の人為的制御
あとがき 免疫系の進化;過去,現在,未来
自然免疫系の進化
適応免疫応答の進化
ゲノムの適応免疫を基礎づける免疫記憶の重要性
免疫生物学研究の将来の方向性
内容説明
本書は多くの事を読む者に伝えてくれる。一つは免疫学という高度に複雑な生命システムを全体として把握し、その意味を理解することの重要性という事である。進化学的視点から、そして自然免疫と適応免疫の関わりから、さらにまたT細胞とB細胞の相同性と決定的な差から、そして疾病と免疫欠損とから、一個一個の分子、細胞、組織そしてそれらが織り成す機能をものの見事にシステムとして理解せしめようとする著者らの意図はひしひしと感じ取る事が出来る。もう一つの特記すべきことは「免疫システムの進化―過去、現在、未来」と題する後記である。進化学の光を当てることによって生物学の真理を究めることが出来ると考えられるが、この免疫システムこそ環境因子、特に病原微生物との相互作用によって今日観るような複雑精緻を極めたシステムとなっていることから、この検証は興味深い。
目次
第1部 免疫学への招待(免疫学の基礎概念;自然免疫)
第2部 抗原認識(B細胞レセプターとT細胞レセプターによる抗原認識;リンパ球抗原レセプターの発現;Tリンパ球に対する抗原提示)
第3部 リンパ球レパートリーの発生(免疫系レセプターを介するシグナル伝達;リンパ球の発生と選択)
第4部 適応免疫応答(T細胞を介する免疫系;体液性免疫応答;感染に対する適応免疫)
第5部 免疫系の正常と病理(宿主防御機構の破綻;アレルギーと過敏反応;自己免疫と移植免疫;免疫応答の人為的制御)
著者等紹介
笹月健彦[ササズキタケヒコ]
国立国際医療センター研究所所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。