内容説明
世界から問われる「日本の顔」とは何か。日本は世界から真に「価値ある存在」として認められているのか。世界のオピニオンリーダーへのインタビュー，欧米電話アンケート調査等、電通総研が独自の視点とデータに基づき、日本の実像を分析、その進むべき方向を提言する。
目次
序論 美しい国家、地球への貢献―日本の新しいアイデンティティとは何か
第１部 内からみた日本（山本七平氏の「日本的合理主義と集団システム」論；陳舜臣氏の「文明際」論）
第２部 外からみた日本（米国雑誌にみる日本イメージの変遷；世界の人々のニッポン論；パーセプション・ギャップ、その実態）
第３部 ２１世紀へ 日本の行動規範を考える（最近の対日批判の現状；日本問題、日本の特殊性について；日本の不満と米国の不満；日本はどのような理念で世界に貢献できるのか；グローバル・コミュニケーションへの提言）
付録 （提言への世界からの反応；「日本のアイデンティティ」論義の系譜）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
25
90年ごろに見られた日本のアイデンティティーが何なのかを、日本内外から考察している。高度成長を終え追随していたアメリカと肩を並べる様になった時に、何処へ向かうのか？そしてカレル・ウォルフレンなどのリビジョニスト、修正主義者により文化、社会構造の特異性が語られ出した背景には、ソ連の崩壊で次の脅威を見つける必要があった。未来での日本の生きる道。そして30年経った日本はどう変わったのか言葉にする必要もないだろう(当時のビジターは300万人程度と現在の10分の1)2020/03/31
