出版社内容情報
古代における受難の旅から現代情報化社会の世界旅行まで,古今東西の旅の記録と伝承を思想史の流れに位置づけ,人類史を人間の移動性.遊動性の視点から捉え直す。
内容説明
人類は〈旅〉によって世界を変えてきた。そして、未曾有の〈旅人社会〉を現出した今、人類はどこへ向かって旅立とうとしているのか?人間の〈移動性〉とそれがもたらす〈異人の眼〉をキー・コンセンプトに、古今東西の旅の足跡を俯瞰する壮大な「旅の世界史」。
目次
旅の歴史学に向けて
第1部 旅の構造―旅立ち、移動、到着(外の世界へ―旅立ち;「かくも心地よき旅路」―旅路の誘惑;門に佇む異人―到着;空間と性別―女性の仲介)
第2部 哲学的な旅(時間の旅―古代と中世の伝統;新世界との遭遇―ヨーロッパの自己発見;疎外された眼―科学的な旅)
第3部 旅と自己同一性(撤種の旅;旅する社会―歴史の動因;旅と社会的存在の変容)
エピローグ 現代の旅人の心
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- 和書
- 日本近現代人物履歴事典
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- 和書
- 人間生活ハンドブック