内容説明
400年もの伝統を持つ日本の捕鯨船が再び海に帰れる日は、もう来ないのだろうか―。本書では、今や国際問題と化した「捕鯨」をめぐるドラスティックな展開を、現場での生の声を中心に、冷静で克明な取材によって明らかにしていく。ここでは、様々なデータや客観的見地から捕鯨の「正当性」を指摘していくと同時に、「捕鯨ニッポン」への集中的な非難のかげに見え隠れする「大国の横暴」や「日本たたき」といった点にも鋭く切り込んでいく。
目次
北国の反乱
初めての「クジラ」記事
反捕鯨の動き
無念の撤退
鯨食文化
日米漁業摩擦
抗議もエスカレート
中止勧告案不採択
「脅し外交」に対抗
変わる論調
アイスランド脱退
日本の立場
ノルウェー動く
捕鯨再開めざして〔ほか〕