丸善ライブラリー<br> 詩に映るゲーテの生涯

丸善ライブラリー
詩に映るゲーテの生涯

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  • サイズ B40判/ページ数 309p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784621051863
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0290

内容説明

19世紀後半にドイツ市民社会の偽善的道徳律によって飾り立てられたゲーテ像は、現実のゲーテとは本質的なところですれ違っている。本書では、既成のゲーテ像を解体し、ヨーロッパの大変動期に生きたゲーテの真の魅力にせまる。

目次

近世都市の特権的少年―「一千七百五十七年の喜ばしき年明けに」
帝国都市から小パリへ―「フリデリーケ・エーザー様御許に」
青年の至福、そして暗い影―「五月の祭り」
華やかなる文壇登場と絶体的喪失の感覚―「トゥーレの王」
ヴァイマル宮廷での実務と詩―「ハンス・ザックスの詩的使命」
愛の乾溜 シュタイン夫人―「何故そなたは運命よ」
自然存在の悦楽と悲しみ―『ローマ悲歌』
盗み取られた生の安逸―『ヴェネチア短唱』
フランス革命と内的危機―「コフタの歌」「芸術家の権能」
命綱としての社会的正義―『クセーニエン(風刺短詩)』〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tieckP(ティークP)

3
20章で詩を紹介しながら、それぞれのときのゲーテの生涯を追っていく、丁寧に書かれたいい本だとは思う。柴田翔は芥川賞をとった作家でもあるけれど、ゲーテ関連の本は学者としての誠実さがある。ただし新書がターゲットにするのは多くの場合、そのテーマにあまり詳しくない読者だが、この書は一つの研究対象に没頭した学者にありがちなことに、読者の知識のレベルを高めに読み違えている。そのため入門書としてはおすすめできない。この点、しばしば比較される池内紀の方が距離感はいつも巧みであるので、池内→柴田の順で読むと良いと思う。2013/11/10

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