出版社内容情報
フェミニズム受容の歴史を俯瞰―維新以降の日本の思想史に多大な影響を与えた基本的翻訳文献を集成。第2弾「昭和初期編」。
●第1巻●収録作品
◆『婚姻及家族の原史について』(ハインリッヒ・クノウ著、服部之総訳、弘文堂書房、1927)
未開社会には母権制が存在したというマルクス主義家族史観の批判的修正である。ハインリッヒ・ヴィルヘルム・カール・クーノ(Heinrich Wilhelm Carl Cunow 1862~1863)はドイツの経済史家、人類学者、マルクス主義者で、ドイツ社会民主党員。
■本書の特色
・『世界女性学基礎文献集成・明治大正編』の第2弾。昭和初期のフェミニズムを中心とした外来思想受容史を俯瞰。
・維新以降に翻訳された女性学関係の単行本のなかで、日本の近代思想に影響を与えたものを精選。
・入手困難な貴重書を揃え、女性学の研究に貢献するであろう著作をラインナップした。
・思想界の状況をより正確に把握できるよう、反フェミニズム的な文献、欧米の現状を紹介したものも収録。