内容説明
いま日本社会は未曾有の転換期を迎えている。しかし、転換期の果てに待っているものが一向に見えない。所属する集団・組織が個人を価値づけた、そんな時代は終わったのだ。必要なことは、ある命題に潜む通念や既定の知識、前提を疑うこと、つまりクリティカル・シンキングである。明確な目的意識と覇気と創意こそが求められる時代を前にして、いまこそ、先行き不透明な時代を生き抜く武器としての教養を身につけよ。
目次
第1部 ビジネスインテリジェンス事始(浅き夢見しIT革命;「広い道」の狭き門;カリフォルニア・ドリーミング;マイラインは誰のもの?;オイラ、「貧乏父さん」でいいや ほか)
第2部 転換期をどう生きのびるか(一九九八年の予言;対談・思想なしにビジネスはできない)
著者等紹介
宮崎哲弥[ミヤザキテツヤ]
1962年福岡県生まれ。慶応義塾大学文学部社会学科卒業。同大学法学部法律学科中退。広告会社研究員を経て評論家。時事論、大衆思想批判、政治思想を主領域とする評論を執筆する一方でシステム・プランナー、ラジオ・パーソナリティとして活躍中。研究開発コンサルティング「アルターブレイン」副代表
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感想・レビュー
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Z
3
雑誌連載書籍化。時事的な話題に著者の分析を加えるといった体。内容濃くはないが、著者の姿勢に時事的な問題に対する思考方法や、巻末の対談で、より良い状況を求めるサラリーマンのための指南が得られる。暇潰しには読んで損はしないかな。2016/08/17
スズツキ
2
広範囲な内容かと思ってたが、基本的に経済についてだったので、少しガッカリ。でもこういう本をまた書いてくれないかなぁ。2016/05/28
koishikawa85
1
2002年出版なので14年前の本。長い間途中で放り出していた本だが今回通読するといろいろ発見があった。本人がリフレ派に転向する前なので、金融政策への過度な期待を戒めており、非常にまともに感じる。こんなことを言ってた奴がその後「転向」し、白川時代にしたり顔で日銀を批判していたのだ。また木村剛をコラム内で友人としている。最後には木村氏との対談も収録している。今はその友人関係はどうなってのだろうか。2016/02/20
まさあき
0
人が働くということは、人に喜ばれるとは為にたるようなことでなく、人とモノとの関係性というところに納得した。2013/12/25
inaoruneko
0
仕事をしていく上で自分の信念・思想が必要になる。日々のニュースから思想をまとめていく過程が書かれており、どういったことに注意を向ければよいのかがわかってくる。2012/06/19