親元暮らしという戦略―アコーディオン・ファミリーの時代

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  • サイズ B6判/ページ数 296,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259262
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

内容説明

成人した若者が安定した雇用に就くことができず、親元で暮らすことを余儀なくされる。長引く不況の中で、先進諸国で広がっているこの現象を、著者は「アコーディオン・ファミリー」と名付けた。アコーディオンのように、家族は蛇腹を広げて舞い戻ってきた子どもたちを受け入れ、彼らが出て行くと蛇腹を縮める。そして、成人期、高齢期のあり方も変容を迫られている…。日本、アメリカ、イタリア、スペイン、スウェーデン、デンマークの六か国で三〇〇人ものインタビューを実施し、グローバル化時代の家族の生存戦略を考察した労作。

目次

第1章 「大人になる」とはどういうこと?
第2章 広がるアコーディオン・ファミリー
第3章 「大人」の実家暮らし
第4章 私は大丈夫、問題はあなた―アコーディオン・ファミリーをどうとらえるか
第5章 「巣」が空にならない時―親のジレンマ
第6章 パラダイスにだって悩みはある
第7章 出生率の低下と「移民の脅威」
終章 アコーディオン・ファミリーと政治―泥沼化か、それとも転換か

著者等紹介

ニューマン,キャサリン・S.[ニューマン,キャサリンS.] [Newman,Katherine S.]
カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン大学等を経て、ジョンズ・ホプキンス大学教授。専攻は社会学、社会階層論。アメリカにおける貧困とワーキング・プア研究の第一人者

萩原久美子[ハギワラクミコ]
全国紙記者、東京大学社会科学研究所特任助教等を経て、下関市立大学経済学部教授。専攻は労働社会学、社会政策のジェンダー分析

桑島薫[クワジマカオル]
シカゴ大学大学院社会学研究科修士課程修了、現在、東京大学大学院総合文化研究科学術研究員。専攻は文化人類学。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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