岩波文庫
禅堂生活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003332337
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0115

内容説明

D.T.Suzukiこと鈴木大拙の英文著書The Training of the Zen buddhist Monkの邦訳。円覚寺での修行体験と中国の禅籍からの自在な引用、そこにさらに禅僧佐藤禅忠の筆になる多彩な挿絵が加わって、厳粛にして朗らかな、禅堂の修行生活がいきいきと描き出される。「禅堂教育論」および円覚寺・今北洪川・釈宗演らに関する小品五篇を併載。

目次

禅堂生活(入衆;没我;作務;陰徳;祈願と報謝;参禅弁道)
小篇(僧堂教育論;鹿山庵居;洪川禅師のことども;楞伽窟老大師の一年忌に当りて;釈宗演師を語る)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

20
禅の道。禅堂での生活。臨済宗と曹洞宗では坐禅の仕方一つとっても異なる(らしい)ので、同じ禅の道を歩んでいても隣に坐る人間の禅についてなんてきっと解らないんだろうな。勿論その道を歩むことすらしていない僕たちには鈴木大拙が語る言葉や引用する禅僧たちのエピソード、数々の考案も興味深く面白く読めはしても、禅の真髄的なコトについては尻尾すら掴めることはないんだろう。禅は実践。無駄に書き連ねた文字を読んでも何にもならない。まずはただただ坐ること。2020/02/14

へんかんへん

7
睡眠時間は減らせるらしい2017/02/12

roughfractus02

6
不立文字を掲げる禅では思想は行為で表現する。著者はそれを「生活」と呼ぶ。英語原文を邦訳した本書では「生活」(life)は生(生きること、生命)も含む。修行に入り(入衆)、托鉢(没我)、労働(作務)、家事をして(陰徳)、祈り感謝して坐禅すること(参禅弁道)は、日々の生活でありかつ『臨済録』『碧眼録』の思想を実践する生のアートである。原題"The training of the Zen Buddhist Monk"で「training」と呼ばれるこの「生活」は、合理性に偏向した経済中心の社会を越えようとする。2021/02/26

読人

2
禅の修行僧が経験する一連の経過が克明に紹介されていて大変興味深く読めた。ただ、挿入されている禅話は理解が追いつかないものばかりで、さっぱりわからず雲をつかむような感じ。他方、最後の五つの小編は随筆調で読みやすく、かつ禅や師への深い思いが綴られていていずれも感慨深い。日本人として「禅的なもの」とはどこ遠いところで自分にもつながっている気がするが、これからはより大事にしていきたいと思う。2018/07/28

クックーナ

1
禅堂生活を垣間見える本。本書で大拙氏は臨済宗なので曹洞宗のことは分からないがと書いてある通り、坐禅に対する考え方も含めて、違いはあります。2018/11/04

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