内容説明
烏合の衆はいかにして、歴史を動かす群衆に変貌するのか?革命を起こす心性はいかに作られるのか?歴史学が初めて正面から「群衆」に向き合い、「心性の歴史」を開拓した古典的著作。個と集合の相互作用を通じて日常の場で形成される「集合心性」に着目し、危機に面してのその変容・伝播を説き明かす議論は、ダイナミックで今なお新鮮な響きを持つ。
目次
序論
1 純粋状態の群衆、または「集合体」/「半意識的集合体」/「結集体」への突然の変容(単なる「集合体」;「半意識的集合体」;「結集体」への変容)
2 革命的集合心性(「心的相互作用」;集合心性の形成;革命的集合心性の特質;革命的心性の機能)
3 「集合体」ならびに「結集体」の固有の作用(「集合体」の作用;「集合体」と「結集体」の類似性)
結語―カギとしての「集合心性」