朝日選書
モーツァルトの食卓

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 236,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599735
  • NDC分類 762.346
  • Cコード C0322

内容説明

いまもなお、世界中の人々を魅了してやまないヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。この天才音楽家は生涯のおよそ三分の一を旅に明け暮れた。6歳でのミュンヘンへの旅を皮切りに、郵便馬車に揺られヨーロッパを縦横に駆け巡った演奏旅行は、貴族や聖職者たちの食を観察し、各地の料理やレストラン、カフェを楽しむ旅でもあった。旅先で空腹を満たした街道沿いの惣菜屋の安い料理や修道院の精進スープ。一方、貴族の贅沢な食卓やハプスブルク家の最高級宮廷料理にも接する。

目次

第1章 ザルツブルクでの食卓
第2章 ヨーロッパ宮廷を巡る旅と「食」
第3章 モーツァルト、イタリアへ行く
第4章 天才の音楽遍歴
第5章 ウィーンでの食卓
第6章 天才の光と陰
エピローグ 旅立ち

著者等紹介

関田淳子[セキタアツコ]
ハプスブルク家研究家。日本‐オーストリア食文化協会顧問。民間企業研究所転勤後、ドイツミュンヘンに在住。帰国後ハプスブルク家の歴史および宮廷文化について文筆活動を開始する。執筆のかたわら、講演活動、NHKや民法などのハプスブルク家に関する番組に関わる。2006年愛媛県にオープンした「宮殿食文化博物館」を監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

393
モーツァルトに関する本は実に多数存在するが、本書は「食」を通じてモーツァルトを語った異色の伝記。モーツァルトが生きた18世紀後半にもなると、食材の上からも調理法の上からも、料理文化は大きく発展するようになった。しかも、モーツァルトは生涯に何度もイタリア各地やパリに出かけ、またハプスブルク帝国の都ウィーンに足を運んでいる。これらの地は当時では名だたるグルメ地域であった。キジやウズラなどのジビエ料理から生ガキにいたるまで何でもあったし、コーヒーやココア、そしてデザートの類までそろっていた。⇒ 2021/02/18

チョコ

74
当時モーツァルトが食べていたものが沢山書かれていて、片っ端から食べに行きたいです!ウィーンは絶対もう一度行くつもりなので、必ず行かないと!と思いました!モーツァルトは、今の時代だったら何年も長く生きられたのではー?っと思ってしまう。今なら3時間もあればウィーンとザルツブルクを行き来できるのに、200年以上前は馬車で何日もかかっていた。ヨーロッパ中を幼少期から馬車で揺られる生活。具合が悪い時は瀉血が1番と思われていた。今の医学も200年後にはえーって思うことがあるんだろうなぁ。と思ったり。2021/09/11

syaori

49
「食」からモーツァルトの生涯を繙く本。幼少時から演奏旅行に明け暮れた天才は、旅の街道沿いの料理屋の安い総菜から彼が演奏を披露した王侯貴族の豪華な料理まで、また故郷オーストリアはもちろんフランスやイタリア、英国など幅広い階級や国の料理を経験していて、そこから革命を控えたフランスや海上の覇権を握り日の出の勢いの英国など当時の欧州情勢が浮かび上がってくるのを興味深く読みました。また当時の欧州各国の料理や食事情について語る合間から、新大陸から新しい食材や料理が入ってきていることも垣間見える、大変楽しい一冊でした。2021/06/15

キムチ27

39
筆者はハプスブルグ家研究家・・そんな肩書にも驚く。著作は近隣の図書館になくお取り寄せ。著名人が書いたのにちょっとだけ飽いたこともあって新鮮にさらっと読めた。グルメ気取りもなく、フアッションうんちくどっぷりもなく軽妙感。モーツァルトといや天才有名人だけありその生涯はアバウトならそらんじられるほど・・だからか切り口を変えなぞると明るさと底流の昏さ、痛みが強烈。彼が生きた時間は絶対君主制から市民台頭・自由への羽ばたきの時。フリーメーソンへの異常な傾倒も合わせ、そういった生き方になってしまったのかなとの感想2017/08/18

Christena

10
モーツァルトの音楽とヨーロッパの食文化は2大好物。この本は丁寧に時代背景なとを説明していて、決してグルメ本になることもなく、興味深く読むことができました。モーツァルトが大嫌いだったザルツブルクの街並みを思い出しつつ。2017/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1728664
  • ご注意事項

最近チェックした商品