朝日選書<br> 貧困・介護・育児の政治―ベーシックアセットの福祉国家へ

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朝日選書
貧困・介護・育児の政治―ベーシックアセットの福祉国家へ

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  • サイズ 46判/ページ数 332p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022631060
  • NDC分類 364
  • Cコード C0331

出版社内容情報

●広がる生活不安をコロナ禍が追い打ち、やはり福祉政策こそ根本だ。今こそ、ベーシックアセットの保障へ。政府や自治体の政策論議に深く関わりつつ、同時に批判的な視点も貫いてきた福祉政治論の第一人者が、貧困、介護、育児をめぐる生々しい政治に分け入り、そこでの対立点を明らかにしつつ、停滞から脱却する道筋を考える。●本書の内容から*複雑な福祉政治を読み解く――「例外状況の社会民主主義」が「磁力としての新自由主義」に阻まれ、「日常的現実としての保守主義」へ *「新しい生活困難層」とは誰のことか 日本にいかなる分断関係が生じているか*介護保険制度や子ども・子育て支援新制度は、市場化に向かうのか*北欧ももはやそのままモデルにはならない 何が起きている?*ベーシックインカムでもベーシックサービスでもなくベーシックアセットを●福祉政策ほど、私たちの生活を根本から左右する政策はない。にもかかわらず、貧困、介護、育児の制度はたいへん複雑で、全体像は迷宮のよう。まして政治で何が争われているか分かりにくい。政府や自治体の政策論議に深く関わりつつ、同時に批判的な視点も貫いてきた福祉政治論の第一人者が、貧困、介護、育児をめぐる生々しい政治に分け入り、そこでの対立点を明らかにしつつ、停滞から脱却する道筋を考える。「新しい生活困難層」が急増するなか、求められるのは「自立支援」かベーシックインカムか? 老いを支えうる介護保険制度のための選択肢は? 待機児童解消だけが保育改革の目標でよいのか? ベーシックアセットによる福祉国家再生という大きな頂を望みつつ、現実の複雑な地形からそこにたどり着くルートを探索した、類書のない福祉政治論の達成。

内容説明

福祉政策ほど、私たちの生活を根本から左右する政策はない。にもかかわらず、貧困、介護、育児の制度はたいへん複雑で、全体像は迷宮のよう。まして政治で何が争われているか分かりにくい。政府や自治体の政策論議に深く関わりつつ、同時に批判的な視点も貫いてきた福祉政治論の第一人者が、貧困、介護、育児をめぐる生々しい政治に分け入り、そこでの対立点を明らかにしつつ、停滞から脱却する道筋を考える。「新しい生活困難層」が急増するなか、求められるのは「自立支援」かベーシックインカムか?老いを支えうる介護保険制度のための選択肢は?待機児童解消だけが保育改革の目標でよいのか?ベーシックアセットによる福祉国家再生という大きな頂を望みつつ、現実の複雑な地形からそこにたどり着くルートを探索した、類書のない福祉政治論の達成。

目次


第1章 「新しい生活困難層」と福祉政治(転換点となった年;日本型生活保障の構造 ほか)
第2章 貧困政治 なぜ制度は対応できないか?(生活保障の揺らぎと分断の構図;貧困政治の対立軸 ほか)
第3章 介護政治 その達成と新たな試練(介護保険制度という刷新;分権多元型・市場志向型・家族主義型 ほか)
第4章 育児政治 待機児童対策を超えて(家族問題の三領域;家族政策の類型 ほか)
第5章 ベーシックアセットの保障へ(福祉政治のパターン;社会民主主義の変貌とその行方 ほか)

著者等紹介

宮本太郎[ミヤモトタロウ]
1958年東京都生まれ。中央大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。立命館大学法学部助教授、ストックホルム大学客員研究員、北海道大学大学院法学研究科教授等を経て、中央大学法学部教授。専攻は福祉政治、福祉政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐藤一臣

8
ベーシックインカムやベーシックサービスはよく耳にするがベーシックアセットは初めて。アセットの意味や実際は読んでもよくわからない。公立の図書館みたいなイメージで、公共でだれもが活用できるものか?だったら、ネット環境なんか携帯含めて全部無料にするみたいな感じか?貧困・介護・育児の諸制度の作成経過が書かれており、その点は非常に参考になる。筆者は「保守主義」「社会民主主義」「新自由主義」という括りで、諸制度がどのようにそれぞれの主義の影響を受けてきたのかを論じる。そこは面白い2023/02/25

ゆうすけ

8
非常に濃密な選書。昨年に第一子が産まれれ子育て関連書籍を読んでいる中で手に取りました。「例外状況の社会民主主義」というワードが秀逸。福祉の観点でみるとやはり自民党の長期政権は望ましくない。90年代の細川連立、自社さ政権。2009年の民主党政権など結局は自民党にまた戻るのですが、おそらくこの2つの出来事がなければ日本の社会福祉はもっと遅れていたのだろう。とくん介護保険制度は実現できていなかった可能性は高い。そして「マタイ効果」を初めてしった。育休充実や保育無償化は有難いけど低所得者にそれが届かないのは悲劇。2022/03/27

takao

3
ふむ2023/02/07

jupiter68

3
積読しておいた本。やっと読んだ。福祉政策全般にわたって書かれている。福祉の「対応する話」ではなくて、福祉「政策の話」。だが、考えるにこの分野、いつまでたっても課題を解決することが業務となる。もっと、受け身ではなくて、攻撃に転じられないのか、といつも考えさせられる。2023/01/29

Ra

3
日本福祉政治史の面白いフレームワーク。政権交代前後の「例外状況としての社会民主主義」が福祉を充実化させるが,安定期に入ると「磁力としての新自由主義」が削減し,浸透している「日常的現実としての保守主義」が隠然と抵抗する。新しい社会的リスク間の性質の相違や,既存制度・関連団体の存否による,政策立案過程の比較分析も興味深い。ベーシックアセットは現金と現物をうまい具合に組み合わせるもの,という程度しかわからないが,問題意識は共有された。福祉政治史の文脈での「例外状況」をどう作り出す/されるか,が課題と思われた。2021/09/30

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