講談社学術文庫
吉田茂=マッカーサー往復書簡集―1945‐1951

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  • サイズ 文庫判/ページ数 565p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921190
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0131

出版社内容情報

「臣茂、民主改革阻むため――」。何を護持したかったのか? 吉田が秘した無数の手紙は、占領軍との息詰まる折衝を明らかにする。奮闘、臣茂。民主改革阻むため。

ジョン・ダワー、激賞!
「この比類ない書簡集は日米の相互関係に関するわれわれの理解をかぎりなく増してくれるでしょう」――ジョン・W・ダワー(MIT名誉教授)

「戦争で負けても外交で勝つ」ことをモットーにした吉田茂は、マッカーサーとの外交に最大のエネルギーを注いだ。それが占領下日本における政治のすべてだからであった。存在さえも隠されていた幾多の書簡は、息詰まる折衝の全容を明らかにする。何を護持したかったのか? いったい何が、保守できたのか? 孤軍奮闘、臣茂。民主改革、阻むため。

何を「護持」したかったのか? 一体何が「保守」できたのか?
吉田が秘した無数の手紙は、息詰まる折衝を明らかにする!!

※本書の原本は2000年に法政大学出版局より刊行されました。原本には書簡の英語正文が収録されています。

序文   (ジョー・B・ムーア)
■第一部 [解説]占領下の書簡外交
     はじめに
   1 前史および弊原首相の役割
   2 史料の存在形態
   3 第一次吉田内閣期
   4 片山内閣期
   5 芦田内閣期
   6 第二次吉田内閣期
   7 第三次吉田内閣期
     おわりに
■第二部 書簡篇[日本語訳]
     凡例
     書簡一覧
   1 前史(吉田外相時代)
   2 第一次吉田内閣期
   3 片山内閣期
   4 芦田内閣期
   5 第二次吉田内閣期
   6 第三次吉田内閣期
文庫版あとがき


袖井 林二郎[ソデイ リンジロウ]
編集/翻訳

内容説明

「戦争で負けても外交で勝つ」ことをモットーにした吉田茂は、マッカーサーとの外交に最大のエネルギーを注いだ。それが占領下日本における政治のすべてだからであった。存在さえも隠されていた幾多の書簡は、息詰まる折衝の全容を明らかにする。何を護持したかったのか?いったい何が、保守できたのか?孤軍奮闘、臣茂。民主改革、阻むため。

目次

第1部 (解説)占領下の書簡外交(前史および幣原首相の役割;史料の存在形態;第一次吉田内閣期;片山内閣期;芦田内閣期;第二次吉田内閣期;第三次吉田内閣期)
第2部 書簡篇(日本語訳)(前史(吉田外相時代)
第一次吉田内閣期
片山内閣期
芦田内閣期
第二次吉田内閣期
第三次吉田内閣期)

著者等紹介

袖井林二郎[ソデイリンジロウ]
1932年、宮城県生まれ。1956年、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。1964年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院にてM.A. in Political Science取得。1976年、法政大学法学部教授。1999年、法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

21
書簡の説得、教育効果なるものをまざまざと見せつけている本。改革に抵抗、うまく行かないと、民主改革を限られたやり方で定義適用する吉田の姿(9頁)。マッカーサー個人の保守右寄り性向にかかわらず、吉田ははるかに右寄りになった(10頁)。一国を戦争に導くにあたり人の思想と行動と生活を形成する力は社会の底辺にあるので、政府の低位に追放拡大することは、高レベルでの適用より大事。地方的影響力が社会の根本から一層されない限り、個人的自由の全面行使は不可避(37頁~)。 2015/01/02

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