講談社学術文庫<br> 浮世絵の歴史―美人絵・役者絵の世界

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講談社学術文庫
浮世絵の歴史―美人絵・役者絵の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924337
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0171

出版社内容情報

「浮世絵」は、いかにして生まれ、江戸期の象徴的芸術とまでなったのか? 浮世絵のすべてがわかる、入門編にして決定版。独特の魅力を放つ「浮世絵」は、いかにして生まれ、江戸期の象徴的芸術とまでなったのか? 庶民出の町絵師によって、庶民の興味を引く「美人・役者・風景」を題材にし、庶民の購買力によって支えられた浮世絵。版技術の発達、鳥居・勝川・歌川各派の興亡、「蔦重」と歌麿・北斎・写楽の登場を経て大きな世界を築き、ブームが去ると今度は海外から注目を集め、多くが流出する。本書は浮世絵を日本の近世から現代の美術史として通観する試みである。成立から隆盛に至る江戸期から、幕末の衰退、「低俗」と偏見にさらされた明治以降の研究と海外からの再評価まで、壮大な潮流を俯瞰してゆく。浮世絵とは、そもそも何だったのか――これを読めば、浮世絵のすべてがわかる、入門編にして決定版。

第一章 初期浮世絵
 第一節 近世初期風俗画/第二節 初期浮世絵の成立/第三節 菱川師宣と版画芸術/第四節 京阪画壇と江戸版画界/第五節 初期浮世絵の特色
第二章 春章と勝川派の隆盛
 第一節 歌舞伎界と鳥居派/第二節 錦絵の誕生/第三節 天明浮世絵界と勝川春章/第四節 勝川派の隆盛
第三章 鳥居清長の世界
 第一節 平野千恵子の清長研究/第二節 清長の初期役者絵/第三節 清長の大判美人画/第四節 鳥居派四世清長の作風/第五節 清長の一子清政とその後の鳥居派
第四章 歌麿と蔦屋重三郎
 第一章 ゴングールの『歌麿』/第二章 歌麿の出自/第三節 天明狂歌壇と蔦屋重三郎/第四節 江戸出版界における蔦屋重三郎と歌麿/第五節 歌麿画の黄表紙と洒落本/第六節 絵入り狂歌本の傑作『画本虫撰』/第七節 歌麿の天明美人画/第八節 全盛期の歌麿/第九節 化政期の美人画絵師たち
第五章 写楽のリアリズム
 第一節 海外流出の写楽版画/第二節 明治以降の写楽研究/第三節 写楽の画風変遷/第四節 寛政期歌舞伎界と写楽 一 寛政期歌舞伎の研究・二 桜田治助と並木五瓶・三 歌舞伎界の疲弊・四 歌舞伎と出版界/第五節 写楽のリアリズム 一 江戸市民の文化受容・二 役者絵の制作事情・三 写楽のリアリズムと上方歌舞伎の実悪・四 写楽と上方/第六節 相撲絵と時事報道的写楽画/第七節 写楽作品の再検討/第八節 写楽の同時代評価/第九節 『浮世絵類考』と能役者説
第六章 近代の浮世絵
 第一節 芸術としての浮世絵/第二節 海外の浮世絵研究 一 海外の浮世絵コレクション・二 浮世絵の研究/第三節 創作版画運動と新版画運動/第四節 近代の美人画家・橋口五葉 一 装幀者としての出発・二 油絵画家・五葉・三  五葉の浮世絵研究・四 版画制作・五 五葉の版画芸術/第五節 近代役者絵の巨匠・名取春仙 一 挿絵画家・二 近代役者絵の創造/第六節 現代の浮世絵・鳥居派の系譜
あとがき
浮世絵師索引


山口 桂三郎[ヤマグチ ケイザブロウ]
著・文・その他

内容説明

浮世絵は、どこから生まれ、どう広まったのか―。菱川師宣、歌川派から歌麿・北斎・写楽と輩出する才能は、購買力を備えた庶民の嗜好を敏感に捉え人気を博す。江戸中期の隆盛、幕末の動乱による衰退、そして「低俗」と蔑まれ海外流出を招いた不遇から再評価に至るまで、美人絵・役者絵に焦点を絞り、国際浮世絵学会会長を務めた第一人者が通観する。

目次

第1章 初期浮世絵
第2章 春章と勝川派の隆盛
第3章 鳥居清長の世界
第4章 歌麿と蔦屋重三郎
第5章 写楽のリアリズム
第6章 近代の浮世絵

著者等紹介

山口桂三郎[ヤマグチケイザブロウ]
1928年、東京生まれ。博士(文学)。明治大学大学院史学専攻博士課程修了。立正大学名誉教授。春仙美術館(山梨県南アルプス市)館長、日本浮世絵協会理事長、国際浮世絵学会会長を歴任。2012年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2
あっ…読書メーター、読了666冊目!? 道理で読み進めるのに難儀したはずだ…。内容的にはよかった部分と残念だった部分が半々といったところであります。よかった部分は錦絵以前の前期浮世絵史の充実ぶりと、江戸時代の絵画文化における浮世絵の位置づけ。残念だった部分は採り上げられている浮世絵師に偏りがあること。なんでこんなことになったのか?と考えると、現代の美術としての評価をそのまま江戸の浮世絵に持ち込んで論じているのですね。そんな姿勢で、果たして浮世絵を理解することに繋がるのでしょうか。星3つ。2018/08/07

Berlin1888

1
1995年刊行書の文庫化。黎明期から昭和平成にいたるまでの浮世絵史。近頃は明治維新否定+江戸の理想化という風潮もあって「明治政府は江戸の文化を否定した! 浮世絵は二束三文で海外に売られてしまった!」とのたまう方々が目につくのですが、それ以上に浮世絵に大打撃を与えたものは関東大震災。海外流出のおかげで震災から逃れることができたのです。20年前の本なので写楽の阿波藩士説は一蹴されていたりするんですが、世界三大肖像画家については誰が選んだとは触れないで一般論の扱い。クルトを騙ったデマなのは著者は知っていたのか。2017/10/12

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