講談社現代新書<br> 地獄めぐり

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講談社現代新書
地獄めぐり

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065161470
  • NDC分類 181.4
  • Cコード C0221

出版社内容情報

これでいつ堕ちても安心!?

「地獄の沙汰も金次第」というのは本当!?

よくわかる【地獄の歩き方】!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

著者によると、大学で美術史の講義をしていると、
風景画についてよりも、肖像画についてよりも、地獄絵をテーマにしたとき、
学生たちはなによりまじめに耳を傾けてくれるといい、
これは市民講座等でも同様のことがいえるという。

なぜ、人は地獄に惹かれるのか。

死の山、三途の川、賽の河原、閻魔王との対面、
善悪所行の記録文書、判決、数々の責め苦、……。

地下8階建てビルのような構造の地獄を訪ね歩き、
厳格な文書行政組織・閻魔王庁の実像に迫り、
「怖いもの見たさ」の正体を探ってみると、
じつは、地獄は「暴力」と「エロス」の欲動に満ちた世界だった!

はたして、もともと除病延命をかなえてくれる柔和な「閻魔天」は、
いったいいつ、地獄を統括する威嚇的な「閻魔王」へと変貌したのか。

なぜ慈悲深いはずの仏たちが、地獄を征服するべく攻撃を開始したのか。

敗戦国・地獄が、戦勝国・浄土から求められた多額の戦争賠償金を
まかなうためにとられた、涙ぐましいまでの緊縮財政策とは!?

そもそも、地獄はどこにあり、閻魔とはいったい誰なのか――。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

えっ、まさか自分が地獄に堕ちる? そんなことはないハズ。

いや待てよ。ウソ、不倫、暴飲……もしかしたら……。

そんな「心当たり」のあるあなたに贈る、
いざという時に役立つ(かもしれない)「地獄のガイドブック」。

地獄から生還した人たちの“証言”も収録!

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【本書のおもな内容】

第1章 地獄の誘惑
「暴力」と「エロス」の世界/私たちは地獄に堕ちる ほか
第2章 地獄へ旅立つ
生から死へ/死の山/三途の川/賽の河原 ほか
第3章 地獄をめぐる
地獄の場所と構造/互いに敵対心を抱く亡者 ほか
第4章 閻魔王の裁き
閻魔とは誰か/閻魔天から閻魔王へ ほか
第5章 地獄絵を観た人たち
菅原道真/清少納言/西行/後白河法皇 ほか
第6章 地獄からの生還者たち
臨死体験と社寺縁起/狛行光/白杖童子 ほか
第7章 地獄の衰退と復興
地獄を征服する仏たち/地獄の沙汰も金次第 ほか

内容説明

読者のみなさんを地獄へと招待するための案内記。口では「地獄なんて嫌だ」という人は数多い。しかし、実は地獄に興味を持つ人は決して少なくない。老いも若きも男も女も、なぜか地獄に心惹かれる。美しいものに対して、心惹かれるのは自然なことだ。しかし、不気味なものに対しても、私たちの心は強く反応する。それは一体なぜなのか?本書はそうした疑問に答えるために、地獄めぐりの旅路を歩み、そこかしこで立ち止まりつつ考えた、記録と省察である。

目次

第1章 地獄の誘惑
第2章 地獄へ旅立つ
第3章 地獄をめぐる
第4章 閻魔王の裁き
第5章 地獄絵を観た人たち
第6章 地獄からの生還者たち
第7章 地獄の衰退と復興

著者等紹介

加須屋誠[カスヤマコト]
1960年東京都生まれ。1991年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。帝塚山学院大学文学部助教授などを経て、元奈良女子大学文学部教授。文学博士(京都大学)。専門は日本仏教美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

177
恐ろしい脱衣婆にもどこか親しみのある婆さまの影がちらつく。この片膝立ちの老婆は川という境界にいる両義的・母性的な存在だとか。読むにつれ地獄そのものが両義的に思える。我々は地獄絵の酷さを忌み嫌いつつ、嗜虐や被虐といった願望を覗いているのだ。著者によるフロイト流の解釈はややクドいが、その可否は一旦置くとしても、地獄が現実社会の写しであり、人の心の鏡として機能してきたことは納得される。親に先立つ《不孝》のせいで子供が虐められる「賽の河原地獄和讃」は涙なしに読めない。これを今の価値観から因襲と蔑んでいられようか。2020/12/16

keroppi

74
水木しげる「あの世の事典」に続いて、地獄の本。なぜ人は、地獄に惹きつけられるのか? 「暴力とエロスの欲動」によると、この本は語る。図版も多用し、地獄の描かれ方や人が地獄をどう見てきたかを論じる。「心のなかに暴力とエロスの欲動を秘めた私たちは、皆平等に生まれながらにして、地獄に堕ちる資質を与えられている。」私も地獄に堕ちるのかぁ…。2019/10/25

NAO

67
地獄は、自分が生きている間にしてきた行いに等しい罰を受けるところだ。地獄絵は、それを描くことで、人の行いを戒めている。自業自得の地獄の沙汰でひとつだけ気になったのは、幼子が地獄に落ちて責め苦を受けていること。親より先に死ぬことほど親不孝はないと考えられていたためだ。だが、不慮の事故や病気で亡くなった子どもに罪があるだろうか。これはきっと、親に対する戒めなのだろう。かわいい子どもをこんな目にあわせてしまうことのないよう大事に育てなさい、と。2019/11/23

雲をみるひと

34
国内の出典より地獄像とその時代変遷について論じた本。主に地獄がどのように表現されているかが解説されていて、地獄を体系的に分析しているものではない。カラーの絵が多数挿入されているようにビジュアルに訴える手法が取られている。2022/04/13

きいち

31
美術史の碩学による地獄絵の読み解き、それが「地獄めぐり」という趣向で一冊の書物に仕上がっていて本当に入り込みやすい。あとがきによると、編集者は学部・院の著者の教え子だとのこと、第一稿に朱入れされてムッとしながら改稿し、「はるかに読みやすく、内容の濃いものになった」と。でも確かに、図版の入り方ひとつにしても本当に編集の力の入った本だと思う。先生の新書を出すために頑張ったのかな?など思わず成立過程を妄想してしまった。◇最後に紹介されてる映画三本ともみたい!2019/08/26

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