出版社内容情報
関孝和、貝原益軒、渋川春海、杉田玄白、平賀源内……。伝記を通して、江戸に花開いた科学や技術の発展の軌跡を紹介する。科学者小伝付き!(解説:池内了氏)
『解体新書』、『蘭学事始』で知られる杉田玄白が生まれたときは大変な難産でした。看護の人たちは母親に気をとられ、生まれたばかりの赤ん坊のことは忘れてしまいました。死産だろうと思われ、とり合わせの布に包んで横に置いたままにされたのです。しかし、ようやく落ち着き、赤ん坊を見ると元気で生きていました。その後の玄白は元気に育ちます。17
内容説明
西洋医術の導入、日本人のための暦、測量技術の向上、エレキテル、鉄砲の大量生産…。和算家の関孝和、杉田玄白や天文暦学者の渋川春海から砲術家・坂本天山まで、江戸時代を代表する科学者たちの伝記集。幼少期や師匠とのエピソード、成し得た功績を通じて、江戸の科学や技術の発展の軌跡を生き生きと描き出す。科学者小伝付き。
目次
関流をめぐる人びと―関孝和たちと会田安明
本草から大和本草へ―貝原益軒
本草から博物学へ―稲生若水・小野蘭山
日本暦の誕生―渋川春海
町人天文学者たち―麻田剛立の一門
測地事業の推進者―伊能忠敬
幸福な蘭学の始祖―杉田玄白
異端の科学者―平賀源内
電気学の正統―橋本宗吉
最初の自然哲学者―三浦梅園
自然哲学の展開者―帆足万里
通訳から科学者へ―本木良永・志筑忠雄・馬場貞由
桂川家の人びと―名門の学者たち
宇田川家の人びと―家学を守った人たち
悲劇の科学者たち―シーボルトとその門下
職人と発明家―国友藤兵衛
哲学的な砲術家―坂本天山
農業技術の変革者―宮崎安貞・大蔵永常
科学者小伝
参考文献とあとがき
解説 用と無用の科学と「科学者」たち
事項索引
人名・書名索引
著者等紹介
吉田光邦[ヨシダミツクニ]
1921‐1991年。京都大学理学部卒業。京都大学人文科学研究所教授、所長を歴任。京都大学名誉教授。専門は、科学技術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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