出版社内容情報
フランスとドイツの狭間を生きたストラスブールはヨーロッパ史を最も端的に象徴する都市でもある。ケルト以来の歴史を鮮やかに描く。
内容説明
世界遺産にも指定された旧市街をもつストラスブールは、ケルト人の集落に端を発し、ローマ→ゲルマーニア→フランク王国と西ヨーロッパの典型的な文明を経験した。その後、ドイツ、フランスによる争奪が繰り返されるなか、ルネサンス、市民革命、ナショナリズム、世界大戦など、ヨーロッパ史を象徴する出来事をすべて体現する。寛容と自由、排他主義と戦火―もっとも壮麗にヨーロッパ史を生きた都市の歴史を鮮やかに描く。
目次
第1話 都市の起こり―ケルト人のまちから「シュトラースブルク」へ
第2話 ドイツ的自由のなかの都市共和国―司教都市から神聖ローマ帝国自由都市へ(九八二~一六八一年)
第3話 フランス的趣味、ドイツ的流儀―フランス王国自由都市の時代(一六八一~一七八九年)
第4話 フランス国家のふところ―「マリアンヌ」とナポレオンの時代(一七八九~一八七一年)
第5話 ドイツ「占領」と自治(喪失と再生)―「ライヒスラント」首都の時代(一八七一~一九一八年)
第6話 揺れ動く魂―再フランス化と再々ドイツ化(一九一八~四五年)
第7話 ドイツからの解放、ヨーロッパへの開放―再々フランス化の時代(一九四五年~)
著者等紹介
内田日出海[ウチダヒデミ]
1953年、熊本に生まれる。済々黌高校、早稲田大学卒業。経済学修士(早稲田大学)、歴史学博士(ストラスブール大学)。現在、成蹊大学経済学部教授、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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