中公新書<br> 戦後教育史―貧困・校内暴力・いじめから、不登校・発達障害問題まで

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中公新書
戦後教育史―貧困・校内暴力・いじめから、不登校・発達障害問題まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027474
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C1237

出版社内容情報

ここ30年間に不登校児童数といじめの報告件数は、小学生で5.2倍と46倍、中学生で2.5倍と6倍、特別支援教育対象児童は、15年間に小中学生ともに3倍近い。少子化にかかわらずだ。本書は深刻な混迷の中にある日本社会と教育の歴史を辿る。なぜここまで行き詰まったのか――。貧困、学校紛争、日教組、財界主導、校内暴力、政治介入、いじめ、学級崩壊、発達障害の激増など、各時代の問題を描きつつ、現在と未来の教育を考える手掛かりとする。

内容説明

ここ30年間に不登校といじめの報告件数は、小学生で5.2倍と46倍、中学生で2.5倍と6倍に。特別支援教育対象は、15年間に小中学生ともに3倍近い。少子化にかかわらずだ。本書は深刻な混迷の中にある日本社会と教育の歴史を辿る。なぜここまで行き詰まったのか―。貧困、日教組、財界主導、校内暴力、政治介入、いじめ、学級崩壊、発達障害の激増など、各時代の問題を描きつつ、現在と未来の教育を考える手掛かりとする。

目次

敗戦後、学校はどう改革されたか
混乱の子どもたち―学校と人権
教育の五五年体制―文部省対日教組
財界の要求を反映する学校教育
高度経済成長下、悲鳴を上げる子どもたち
一九七〇年前後の抵抗運動―教育の可能性
ウンコまで管理する時代
政治主導の教育―新自由主義改革への道
教師たちの苦悩―新自由主義改革の本格化
改革は子どもたちに何をもたらしたか
特別支援教育の理念と現実
学校再生の分かれ道

著者等紹介

小国喜弘[コクニヨシヒロ]
1966(昭和41)年兵庫県生まれ。89年東京大学文学部国史学科卒業。92年東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻修士課程修了。95年同大学院教育学研究科学校教育開発学博士課程単位取得退学。99年博士(教育学、東京大学)。同年、成城大学文芸学部専任講師。2001年東京都立大学人文学部心理教育学科助教授。08年早稲田大学教育・総合科学学術院准教授。11年東京大学大学院教育学研究科准教授、13年より同教授。専攻、教育史、教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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katoyann

24
戦後教育史は大きくは産業界の人材を育成するための教育行政政策であったという構図を軸として、その展開の中で生じた管理と統制の歴史を明らかにしている。全般的には教育基本法の改正に至るまで行政が教育を統制し、管理してきた結果として、教員の自由が奪われ、子どもへの過剰な管理も横行してきたという歴史を振り返っている。愛国心を唱導するのは、格差が拡大した時に貧困に喘ぐ人たちを企業社会への批判から遠ざけ、ひたすら権力に従順な大人を量産するためだったとする。新自由主義の瀰漫により排除される子どもへの配慮がある論稿だ。2023/08/30

さとうしん

14
戦後、子どもの人権を大切にするという所から出発したはずの初等・中等教育が次第に財界の意向を汲むようになっていき、更に90年代以降は国や右派勢力の意向が反映されるようになり、新自由主義の影響もあって管理教育というよりは国家による統制が進んでいくといった戦後教育の展開をまとめている。特に学校、教師が学力テストの成績を求める所から普通教育からの排除が進められていく障害児の扱いに注目している。本書の最後に取り上げられている大空小学校の運動が大阪で展開されているというのは、昨今の政治情勢を踏まえると示唆的である。2023/05/10

awe

7
教育という営みについて、これまであまりしっかり考えてこなかったのだが、本書を読み、教育は、教育という一分野にとどまらない広い射程を持つ営みであり、今後の社会の在り方を決める大きな力を孕む制度なのだということを実感した。何当たり前のことを、という感じだけれども。青木栄一『文部科学省』で詳述されているように、教育行政は、文科省を介した経産省や官邸による間接統治の対象とされている。それも先述した教育の持つ危ういまでの力あってこそだろう。教育を通じて、政治家(やその背後にいる産業界)の望む社会を形成し得るとあれば2023/11/03

chietaro

7
日本の教育は、大人の思惑中心の教育で、子どもが中心の教育になっていないと感じました。枠の中にはめられている感じがします。これまでの教育の流れを再確認できて良かったです。もっと法規的なことを勉強しなければと思いました。2023/05/07

takao

3
ふむ2024/05/15

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