ちくま新書<br> ヨーロッパ冷戦史

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ちくま新書
ヨーロッパ冷戦史

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  • サイズ 新書判/ページ数 512p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480073730
  • NDC分類 319.3
  • Cコード C0222

出版社内容情報

ヨーロッパはなぜ東西陣営に分断され、緊張緩和の後は一挙に両陣営が統合されたのか。経済、軍事的側面にも注目しつつ、最新研究により国際政治力学を分析する。

内容説明

ヨーロッパはいかに二つの陣営に分断され、ベルリンの壁はどう築かれたか。ベルリンの壁崩壊から、なぜ分断が一挙に統合へと向かったのか。ドイツ問題を軸に、東西間の対立と緊張緩和の過程を描き、冷戦の国際政治力学を浮き彫りにする。さらには、軍事的・経済的な対立と緊張緩和が交錯するドラマが活写される。ブレグジットで欧州統合が大きな曲がり角を迎え、世界が再び地域主義の様相を呈しているいまこそ参照すべき、最新研究に基づく現代ヨーロッパ国際政治史入門

目次

第1章 ヨーロッパの分断―一九四五~四九年
第2章 冷戦の軍事化と経済的分断―一九四九~五三年
第3章 二つのドイツと二つの同盟―一九五三~五五年
第4章 東西両陣営の動揺―一九五六~五八年
第5章 第二次ベルリン危機と同盟の分裂―一九五八~六四年
第6章 対話と軍拡の時代―一九六四~六八年
第7章 ヨーロッパ・デタント―一九六九~七五年
第8章 混在する緊張と緊張緩和―一九七六~八四年
第9章 終焉の始まり―一九八五~八九年
終章 ドイツ再統一とヨーロッパ分断の終焉―一九八九~九〇年

著者等紹介

山本健[ヤマモトタケシ]
1973年生まれ。西南学院大学法学部教授。一橋大学大学院修士課程修了。ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)国際関係史学部博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

30
新書としては分厚い類の本。分冊して上・下巻にしてもよかった。ユーラトムは、ECSCの生みの親ジャン・モネの発案。ECSCの原子力エネルギー版(178頁)。過去問で仄聞した。初見なのは、MLF。フルシチョフがNATOの多角的核戦力容認の姿勢。東側で問題化。西独がMLFに含まれていたため(237頁)。MLFとは、核戦力を持つ多国籍軍(238頁)。米国はMLF実現に見切りをつけ、NPT実現を目指すようになったという(279頁)。2021/05/11

kk

20
第二次大戦の終結からドイツの再統一に至るまで、欧州における冷戦の展開を簡潔に紹介。主な出来事を点描しながら、その時々のイシューや各国の思惑などを手際よく説明。取り上げる事柄の選択や記述の深さなど、そのバランスの良さに感心させられること頻り。お話の縦糸として、陣営間対立と陣営内団結の関係などに着目。冷戦期に青春時代を過ごしたkk、冷戦のことは何となくわかってるよーな気がしていましたが、これを読んで、知らなかったこと、勘違いしてたことが多々あることに気付かされました。頭が整理できて良かったです。2023/01/24

MUNEKAZ

19
タイトル通り「ヨーロッパにおける」冷戦史。やはりキーになるのはドイツ問題で、「統一ドイツ」か「二つのドイツ」かの論争が、あらゆる問題とリンクされ、東西の歩み寄りを妨げる要因となっている。逆にこのリンケージが外れた分野から、「緊張緩和」の流れが生まれているのも面白い。また陣営内での互恵関係が盛んな西側陣営に対し、そうしたものが薄い東側陣営というのも印象的。西欧に招かれたアメリカに対し、東欧を占領したソ連というスタートの違いが全てか。EUやNATOの東方拡大も、ソ連(ロシア)の徳のなさの証明に思える。2022/03/23

モリータ

12
◆2021年刊、著者は西南学院大学法学部教授、専門はヨーロッパ外交・国際関係史。◆米ソ対立は背景とし、東西ヨーロッパ対立を焦点にした冷戦史。軍事、経済、政治の三つの領域における対立と緊張緩和を中心に記述(特に経済領域=東西貿易の発展についてはより詳細)また各国史の寄せ集めではなく東西「陣営」のあり方(その内部の協調と対立、多国間デタントか二国間デタントか)を描きながら、対立を乗り越えるための構想や提案も丁寧に紹介される。◆ドイツ問題がキーポイント。核・ミサイル等の軍事戦略・技術については類書で補いたい。2021/08/19

わび

11
冷戦は「グローバルな」ものとして語られるべきという通念が広まって久しいが、そうであるからこそ、単なる米ソ冷戦の舞台としてのヨーロッパから離れ、「ヨーロッパ冷戦」がいかなる特質を有していたのかについて考えることは重要であろう。本書は近年の研究をふんだんに盛り込み、努めて東西両ヨーロッパの対立と緊張緩和を描き出そうとしている。読みどころは多いが、とりわけデタント期の記述は一般書レベルでは随一であり、二国間/多国間といった手法や分野をよく整理した説明となっており、それぞれの狙いや進展について非常にクリアである。2021/03/30

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