内容説明
社会起業家とは「医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業として行う人たち」である。マクロ公共政策と手厚い社会保障を柱とする従来型福祉国家に代わって、自立型福祉システムを構築し、社会を活性化する存在として、まずイギリスで注目された。今、日本でも、単なるボランティアとも、経済的利益だけを追求する起業家とも違う「社会起業家たち」が現れはじめた。本書では「よい社会」の創造を目指す彼らのユニークな活動を通して、次代を担う新しい生き方・働き方を提案する。
目次
プロローグ 新しい生き方、働き方
第1章 社会起業家とは何か―イギリスの事例から
第2章 アメリカのグラスルーツ・リーダー
第3章 社会起業家が登場した背景―九〇年代の世界
第4章 従来型の非営利組織との違い
第5章 日本の社会起業家たち
第6章 明治の社会起業家たち
エピローグ 社会起業家は世の中を明るくする