平凡社新書
タバコ狩り

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854688
  • NDC分類 369.8
  • Cコード C0236

内容説明

なぜここまでタバコは憎まれるのか。ありとあらゆるところが全面禁煙になりつつある。自明のことのように進むこの動きの背後には、“科学”をたてにしたWHOの強引な世論誘導がある。はたして、その“科学”は本当に正しいのか。二〇一〇年二月、タバコが日本から消える?「テロとの戦い」とも見紛うタバコ排除の力学を暴く。

目次

第1章 肩身の狭い喫煙者
第2章 なぜ、喫煙=悪になったのか
第3章 本当のところタバコはどのくらい体い悪いのか?
第4章 受動喫煙という詭弁
第5章 喫煙をめぐるさまざまな議論
第6章 このままでは自由が奪われる

著者等紹介

室井尚[ムロイヒサシ]
1955年山形県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程修了。帝塚山学院大学講師を経て、横浜国立大学教育人間科学部・環境情報研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

262
昨今のタバコの規制はすごいなぁと思いながら読んだ一冊。確かにと思わされる部分もあった。2018/06/12

jack

8
WHOはすでに、国際機関とは言えない。最大の出資者は製薬会社であり、その支配の基に、各国に条約批准を強制している。最大の問題点は、認知症の増加発症数と、喫煙者数の減少に相関関係があるのに、認知症数を秘匿してまで、世論操作に邁進する犯罪行為にある。 良書。 ☆5.02015/12/10

Humbaba

5
たばこの害は否定しないが,今のパッシングはあまりにもひどい.論拠となっているものも,精読してみれば問題となるところが少なくない.一方的に悪役にするのではなくて両者が歩み寄って妥協点を見つけることが必要である.2010/10/13

NORI

4
タバコの有害性根拠の乏しさを指摘し、行き過ぎた反対運動に対する警鐘を鳴らそうとする一冊。その部分については十分参考になるし、非喫煙者・嫌煙家の人も含めて読んで欲しい内容だが、反駁に留まらず、喫煙者・愛煙家の立場で擁護や賛称と言える領域まで踏み込んでしまった点が残念。これでは歩み寄りではなく対立の構図を生むだけで、非喫煙・嫌煙の人にはなかなか届かないと思う。この件に限らず、対立する問題についてこそ客観的事実を公平に扱ったものを読みたいと思うが、中立な立場で書かれたものはなかなか見つからない。2014/01/31

NICK

4
「タバコ狩り」とは言い得て妙だ。まだ様々に反駁可能な科学的証拠(エビデンス)を基に法規制までしてしまうというのは、明らかに早計が過ぎる。喫煙家の著者は両者の共存を説いているが、嫌煙家のほうはアニメのキャラクターにも禁煙を迫るほど。嫌煙家から有効な妥協案が示されない限り、両者の和解は難しいだろう。六章では論を喫煙の問題から現代における自由のあり方にまで拡大させ、そこで著者は正義の先鋭化に対する辛辣な批評を行っている。この六章についてのみ言うのであれば、喫煙の問題に興味の無い人にも是非ご一読と奨められる。2011/07/26

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