平凡社新書
作家のごちそう帖―悪食・鯨飲・甘食・粗食

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857498
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0277

出版社内容情報

夏目漱石、正岡子規、永井荷風、林芙美子、吉田健一、開高健……。総勢22名の作家が愛した食から、その素顔と人生に迫る。

内容説明

「饅頭のお茶漬け」が好物だった森鴎外、大正時代のスイーツ男子だった芥川龍之介、虫食い好きだった志賀直哉など、こよなく愛した店や食べ物、忘れられない故郷の味、家族で囲んだ食卓の味から、その知られざる素顔に迫る。夏目漱石、林芙美子、吉田健一、開高健など総勢二二名を紹介!食はなによりも濃厚にその人を表す―文学史に名を残す作家たちの、個性的な「食歴」の数々!

目次

森鴎外―「パッパ」としての料理
夏目漱石―それでも「何か食いたい」
南方熊楠―あんパンと味噌汁中毒
正岡子規―「うまい物を喰ふ」療養法
与謝野晶子―“情”を生きる人の食と生
永井荷風―『断腸亭日乗』に描かれた「自炊」と“外食”
志賀直哉―食と色彩、あるいは虫食い好きの直哉
谷崎潤一郎―芸術としての“食”
葛西善蔵―誰よりも愛された酒仙作家
岡本かの子―「いのち」を食べる
芥川龍之介―大正時代のスイーツ男子
宮沢賢治―贅沢な「粗食」
川端康成―「孤独」を呑み込む
林芙美子―俎板と原稿
太宰治―津軽の味
檀一雄―「私の味」を求めて
吉田健一―食べること・飲むことの文化
山田風太郎―千回以上の晩飯
池波正太郎―ダンディな「食」の美学
三島由紀夫―事件前の「最後の晩餐」
向田邦子―「う」の抽斗
開高健―「食」と「知」の探検家

著者等紹介

大本泉[オオモトイズミ]
仙台白百合女子大学教授。日本ペンクラブ会員女性作家委員。日本女子大学大学院博士課程修了。正宗白鳥を中心とする日本近現代文学が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

35
作家22名の食に関する話。以前読んだ嵐山光三郎著「文人悪食」、「文人暴食」も面白かったが、この本にはそこに紹介されていなかったことも多数書かれており興味深く読むことができた。特にコーンフレークを「象のみみかす」と読んで食べていたという志賀直哉、最後まで食べ物に執着した正岡子規、など他にも楽しみどころが多い。図書館本。2015/03/13

ユウユウ

32
谷崎潤一郎の流石の美食家ぶり、檀一雄の面白さ(『檀流クッキング』早速読みたい)、山田風太郎の愛妻家感、池波正太郎の食べ方の美学、あたりが特に好きでした。そして食べ物と関係ないけど南方熊楠がイケメンすぎてびっくりしました。2018/12/07

yuzuriha satoshi

26
ブリア・サヴァランが「君の食べているものを言ってみたまえ、君がどんな人間か当てて見せよう」といった だけど今は無理だろうな どこへいってもコンビニがあるしファーストフードも蔓延してるし 繁華街なら駅舎も駅前のつくりも並んでるお店もほぼ一緒 いくら地方ごとに味付けを替えていても食べているものが一緒だからそれで人格を図ることは出来ない だからこそ自分でつくった 家族がつくってくれたごはんや 外飯でもちょっと特別な物だとネットで人に伝えたくなるのかも知れないね2014/11/18

リッツ

22
食べ物を通して作家の意外な素顔がたくさん見れました。大食、ストイック、偏食、でも結局皆、嗜好に貪欲。贔屓の店名も料理名も素敵(ウットリ)、時代に思いをはせると美味しそうな料理が目に浮かぶ、なかには連想したくないものもあったけど(笑)森鴎外の甘く煮た果物、池波正太郎のそばの食べ方、三島由紀夫の豆かん…等々ゴクリ。そしてわがままだったり、身勝手とも思える作家を支えたり、求めに応じて食事を用意した伴侶たちの姿も印象的。関連して読みたい本もまた増えました。2014/10/12

辛口カレーうどん

15
甘い物好きな文豪って多いですね。そしてこだわりたるや…家族は苦労する。2015/05/24

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