出版社内容情報
著者が、自身の住む地域に「高齢者のためのコミュニティサロン」を開設して10年。そこでの体験を通して、高齢者が抱える孤独や貧困、家族の崩壊などを見つめ、今後の福祉行政のあり方を考える。
内容説明
著者が開設した高齢者のためのサロンの周辺では、親の介護を無理やり行政に押しつけるなど、「子が親を棄てる」ケースが特に目立つという。もはや、血縁を頼りに安心の老後を送ることはできない。『遠野物語』に出てくる「デンデラ野」のように、高齢者同士が集住し、助け合いながら生きる共同体こそが必要なのだ。「子に棄てられる」いまを生き抜くためにも、相互扶助が可能な「姨捨山」づくりをはじめよう。
目次
第1章 実の子が親を棄てていく
第2章 親を棄てた子の“事件”簿
第3章 親を棄てられなかったわたし
第4章 「棄老」に至る要因の根底には…
第5章 認知症とすれ違う家族の思い
第6章 なぜ、子は親を棄てるようになったのか
第7章 持続可能な「高齢者扶助システム」を目指して
著者等紹介
大山眞人[オオヤママヒト]
1944年山形市生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件