内容説明
「武川‐田多論争」=日韓比較の方法論争をベースにヨーロッパ発の福祉国家論についての理論的検討、さらに日韓福祉国家の現状分析を行うとともに、新しい東アジア福祉国家論への展開を試みる。
目次
比較福祉国家研究の10年
第1部 日韓比較の方法論争(韓国の福祉国家形成と福祉国家の国際比較―新しい「3つの世界」論;日本の福祉国家化と韓国の福祉国家化―新しい「3つの世界」論の根拠について ほか)
第2部 論争の意義と新しい視座(日本の社会政策論からみる武川説・田多説;武川正吾の新しい「3つの世界」論―その意味と可能性 ほか)
第3部 比較のなかの日韓福祉国家(日本における福祉国家の成立とその展開―世界史的文脈に即して;日本における福祉国家の変容―第1ステージから第2ステージへ ほか)
第4部 東アジア福祉国家論への新展開(福祉国家の形成・類型・国際環境―田多と武川の所論に寄せて;日韓比較論争と東アジアの比較福祉国家研究への拡張―いくつかの論点の提示 ほか)
比較福祉国家研究のセカンド・ステージに向けて
著者等紹介
金成垣[キムソンウォン]
1973年生まれ。1999年延世大学社会福祉学科卒業。2007年東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了、博士(社会学)。現在、東京大学社会科学研究所助教(東アジア福祉国家論、社会保障論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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