内容説明
16世紀から現代にいたるイタリアの歴史を、通史とともに、それぞれの時代に関する理解を深めるための最適なテーマを切り口に概観するテキスト。最近の研究動向も反映し、近現代イタリアをコンパクトに理解できる。
目次
第1章 領域国家の形成
第2章 啓蒙の世紀
第3章 リソルジメント
第4章 自由主義の時代
第5章 世紀末とジョリッティ時代
第6章 第一次世界大戦と戦後危機
第7章 ファシズム時代
第8章 第二次世界大戦とレジスタンス
第9章 共和国の成立と高度成長
第10章 鉛の時代から消費社会へ
第11章 第二共和制へ
著者等紹介
北村暁夫[キタムラアケオ]
1959年生まれ。1985年東京大学大学院人文科学研究科西洋史専攻修士課程修了。現在、日本女子大学文学部教授
伊藤武[イトウタケシ]
1971年生まれ。1998年東京大学大学院法学政治学研究科政治専攻博士課程中退。現在、専修大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽香
2
201210202017/07/21
ukitama
1
現代に通じる近代の歴史は、まだその評価が定まっていないということもあり、日本の教育機関では教えられることは少ない。さらに、イタリアにおいては、せいぜいムッソリーニの名前くらい。ハプスブルク家の終焉の時期や”ワイマール共和国”の時期、イタリアの歴史を知る良い書籍です。 バチカン市国という国の成立や、それにムソリーニの支援があったことなど、カトリックが昔と変わらず誤謬の世界にいまだいるということがよく理解できた。第二次世界大戦末期のイタリアの様子、”サロ共和国”等興味尽きないテーマが多々あった。2019/03/21