内容説明
国際関係論の理論は国際社会の現実をどのようにとらえるのでしょうか。リアリズム、リベラリズム、コンストラクティヴィズムなどの主要な理論を整理し、わかりやすく紹介したうえで安全保障、国際経済、地球環境、人権の4分野について最近の具体的事例を二つずつ選び理論に基づいて多角的に分析・解説します。
目次
世界を分析する四つの見方
第1部 国際関係の見方(リアリズム;リベラリズム)
第2部 国際社会のすがた(安全保障;国際経済関係;地球環境;人権)
世界のゆくえと理論的な見方
著者等紹介
山田高敬[ヤマダタカヒロ]
カリフォルニア大学バークレー校大学院政治学研究科博士課程修了。Ph.D.(政治学)。現在、首都大学東京大学院社会科学研究科長兼都市教養学部法学系長(国際政治学、国際制度論専攻)
大矢根聡[オオヤネサトシ]
神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。現在、同志社大学大学院法学研究科教授(国際関係論、国際政治経済学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
16
内容は非常にコンパクトにまとまっていて、現在の国際関係論の動向が今どのようになっているかをうまく説明してくれています。どちらかというと授業用の本でそれrを先生が説明を補っていくという方法だとわかりやすいと感じました。例もあるのですが、もう少し詳しく説明があるといいと感じます。2014/08/11
minmi
2
国際関係論の諸理論の解説、また諸理論を用いた事例分析が書かれた本。少し分かりにくい部分が多かったが、大まかな部分はこの本である程度カバーできると思う。諸理論を用いた事例の分析を、自分なりに行うことでさらなる理論の定着を図ることが出来る。章ごとに参考文献が載っていて分かりやすい。
shin
1
最初に国際関係論の流派を説明し、その後現在起きている国際問題をそれぞれ各流派で読み解くという、何の役に立つのかという問いに最短距離で応える構成となっており面白く読みやすい。各流派を並列的に書いてはいるが、著者の主義もあり、コンストラクティビズムよりの書き方にはなっている。2020/08/10
Schuhschnabel
1
大学の講義の教科書。理論×事例というテンプレ的な構成で面白味には欠ける。記述が中立的であるため、先入観なく賛否を考えることができる。2015/10/29
くりりんワイン漬け
1
非常に硬い国際関係論の概要を開設した書。ビジネス的に利用価値があるかというと疑問はのこる。大学、研究所などで読んでいただいて結構な本。当然MBAでは学生には一般的には必要のないものかもしれない。 但しDBAなどを考えると必ず必要となる。2013/04/22