内容説明
日本全国どのまちでもできる、みんなが幸せになるまちのモデル。6年連続人口増!財政、経済の好循環が加速、明石市。
目次
序章 いま、明石が熱い
第1章 子どもを核としたまちづくり
第2章 すべての子どもたちを、まちのみんなで
第3章 やさしい社会を明石から
第4章 本のまち、明石
第5章 発想の転換による自治体経営
対談 オール・フォー・オールのまちはつくれる(井手英策×泉房穂)
著者等紹介
泉房穂[イズミフサホ]
1963年明石市二見町生まれ。82年明石西高校を卒業し、東京大学に入学。東大駒場寮の委員長として自治会活動に奔走。87年東京大学教育学部卒業後、NHKにディレクターとして入局。NHK退社後、石井紘基氏(後に衆議院議員)の秘書を経て、司法試験に合格。97年から庶民派の弁護士として、明石市内を中心に活動。2003年、衆議院議員となり、犯罪被害者基本法などの制定に携わる。11年明石市長選挙に無所属で出馬し市長に就任。全国市長会社会文教委員長。社会福祉士でもある。柔道3段、手話検定2級、明石タコ検定初代達人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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うるの
6
「子どもの」まちとなっていますが、あくまで子どもを中心にしながら誰もが住みやすい優しいまちを目指す明石市の取り組み。この本を読むまで全く知りませんでしたが、すごいなぁと唸る部分がいくつもありました。観光、産業etc...とあれこれ手を伸ばさず、「住」に焦点を絞る。周りの自治体も視野に入れながら、長期的な目線で明石市に合ったまち作り。大胆な予算配分や人事。言葉にするのは簡単ですが、実行に移すその行動力は素晴らしいなと思いました。全国にこんなトップがひとりでも多くいてほしいです。2019/04/03
まさお
2
★★★★ 素晴らしい政策。 1 想像力を持って弱者に共感する優しさ 2 明石市の地理的歴史的特性とポテンシャルを分析して強みを活かした政策の方向性 3 深い知識と強い信念を強さに変えて政策を実行する力 退職してしまうのは非常に残念だが、素晴らしい分析力、仮説構築力、実行力を持った市長。どこかでまた活躍してほしい(その前にアンガーマネジメントに行った方が良いかなw)2023/01/03
ともゆき
2
個人的な感想メモ。 中間層を含むすべての人を救済する政策が国内で実践されていることを知って実に驚いた。私の支持する井手英策氏のAll forAllの思想が実践されている。 小田原も状況は明石と似ている。すごく参考になる。子育て世代の移住を増やしたいという市役所の方々に、子育て支援を注文したことがある。やっぱそうだよね。それしかないよね。神奈川で人口が増えているのは東京に近い川崎、子育て支援充実の開成。小田原も同じことをやるべきだと感じた。つまり新幹線定期代支援と子育て支援。それしかないよ。2019/04/30
海苔巻おにぎり
1
最近話題になった明石市の泉市長の本。明石市を子育て政策で人口増としたその手腕はさすがだ。子どもを親の所得で分断し、誰かを見捨てる所得制限の制度は受け入れず、中間層にも恩恵があるように政策を打つ。予算は有限なので、きちんと優先順位をつけて大胆に割り振る。明確なビジョンがあり、月単位の人事異動も普通に行うなど、通例に捕らわれない実行力もある。やはりすごい市長だ。2022/11/20
ふゆはるこ
1
少子化で子供の人数が減っていく中で、小学校の教室が足りなくなるくらいにまで、明石市の人口が増えているとのこと。保育園の無償化の収入制限がないので、貧困家庭だけでなく収入が多い家庭も恩恵を受けられるそうだ。税金を多く収めている家庭もそれなら納得。子供2人目の若者世帯が増え、税収もアップ。・・・など、暴言問題もあった明石市長だが、市民のために頑張っているらしい。2019/06/15