内容説明
サイバーストーキングやリベンジポルノなど、ネット上のヘイトクライムを広く対象とする本書。ハラスメント被害の様々な事例を分析するとともに、いかなる法的・社会的対応が可能かを提起する。仮想空間/現実空間の境界の消失点を見定めた名著の邦訳版。
目次
第1部 サイバーハラスメントを理解する(デジタルヘイト;ネットの利点が欠点に変わるとき;社会通念がもたらすもの)
第2部 前へ進む(公民権運動の過去と現在;法にできること、法がすべきこと;ハラスメント加害をなくすための法改正;サイト運営者と雇用主を見据えた法改革;「ネットを壊すな」―言論の自由からの挑戦;シリコンバレー、親たち、そして学校)
著者等紹介
シトロン,ダニエル・キーツ[シトロン,ダニエルキーツ] [Citron,Danielle Keats]
ボストン大学法学部教授。情報プライバシー、表現の自由、公民権法について教え、執筆活動を行っている。2015年には英国Prospect誌のTop 50 World Thinkersの一人に選ばれた。2018年にはUMD Champion of Excellence賞を受賞。フォーダム大学ロースクール(2018年秋)とジョージ・ワシントン・ロースクール(2017年春)で客員教授を務める。今後はシカゴ大学ロースクールとハーバード大学ロースクールで客員教授を務める予定
明戸隆浩[アケドタカヒロ]
法政大学特任研究員。法政大学、立教大学ほか非常勤講師。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専門は社会学、社会思想、多文化社会論
唐澤貴洋[カラサワタカヒロ]
第一東京弁護士会所属弁護士。慶應義塾大学総合政策学部卒業、早稲田大学法科大学院修了。主な取扱分野は一般民事及び商事事件、刑事事件、入管事件、インターネットに関する法律問題
原田學植[ハラダガクウエ]
趙學植(チョ・ハクシク)。第一東京弁護士会所属弁護士。京都大学法学部卒業、京都大学法科大学院修了。主な取扱分野は一般民事及び商事事件、刑事事件、入管事件、インターネットに関する法律問題
大川紀男[オオカワノリオ]
フリー翻訳者・編集者。国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒業後、いくつかの出版社・企業への勤務を経て1984年、株式会社オメガコムを設立し、同社代表取締役・クリエイティブディレクターに就任。2012年、同社退任と同時にフリーとして独立。約40年にわたって一貫して翻訳・編集業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。