知りたい!サイエンス
動物たちの奇行には理由がある―イグ・ノーベル賞受賞者の生物ふしぎエッセイ

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774137995
  • NDC分類 480.4
  • Cコード C3045

内容説明

動物の行動を見ていてなぜだろう?と思ったことはないですか?ハエは汚い物好きなのになぜ清掃が好き?バッタは緑色なのにヒツジは白色。その理由は?ペンギンのうんち、その噴射速度は?動物の魂はどこに宿る?そんな「?」を感じる達人、それがV.B.マイヤーロホ。イグ・ノーベル賞受賞の研究者はどんなことに疑問を持ちどんな不思議を私たちに見せてくれるのだろう。

目次

1 その生態には理由がある(ナマコの中の世界記録;生れながらに知っている? ほか)
2 その行動には理由がある(雌が雄を選ぶ不可解な規準;プレゼントと求愛行動 ほか)
3 その感覚には理由がある(ニセケバエはどうやって時を知る?;電気を感じ取る ほか)
4 その他のことにも理由がある(動物の脳の活性は季節によって違うのか?;理論を超えたスピード ほか)

著者等紹介

マイヤーロホ,ビクター・ベノ[マイヤーロホ,ビクターベノ][Meyer‐Rochow,Victor Benno]
現在はドイツのブレーメンにあるヤコブ大学で生物学を、またフィンランドのオウル大学で生理学の講義を行っている。オーストラリアのキャンベラにあるオーストラリア国立大学にて二つの博士号―神経生理学と神経行動学を取得。エリザベス女王のフェローで、女王陛下に対して彼が行った南極での研究を直接御進講した経験もある。2004年には、アメリカのハーバード大学よりイグ・ノーベル賞を授与された

江口英輔[エグチエイスケ]
1933年生まれ。1964年九州大学大学院理学研究科修理学博士の学位を取得。1964~67年までアメリカのイエール大学生物学教室研究員。1967~1969年までドイツのミュンヘン大学動物学教室、アレキサンダー・フォン・フンボルト財団研究員として滞在。1969年より横浜市立大学文理学部助教授を経て理学部教授。1998年に定年退職し、現在は横浜市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

44
2009年刊。なぜ緑色の哺乳類はいないのか?など、意外に知らない生物の理由の話。緑色の件は、哺乳類が色の識別に弱く、緑色では保護色にならないから。例外は、藻類と共生するナマケモノ。最も成功している動物は本当に昆虫か?回虫・線虫(アニサキス等)が上だと著者は考える。環境への適応力、寄生相手の幅広さが抜群だから。なぜ寒いと鳥肌が立つのか?長い体毛を立たせて保温した祖先の皮膚反応が残っているから。虫の複眼はどう見える?小さな画像がたくさん、ではなく補正されてちゃんと一つに見える。誤字脱字は多いけど軽くて楽しい。2021/05/17

トムトム

24
フィールド経験の多い人のお話は面白い!動物たちのことで知らない事、まだまだあります。クマンバチがあのサイズを小さな羽で浮かせることができるの、物理法則・計算では説明できないそうです。カツオノエボシはコロニーなんだって!細胞性粘菌と同じで、食べる担当・浮く担当・生殖担当と分業しているそうです。知らなかったぁ!2020/07/24

さきん

24
ペンギンが糞を噴射する圧力はどれくらいか、日本人のルーツと日本犬で探る、メスに食べられないように大きなエサをプレゼントして交尾に挑むオス。さらにそのエサを奪い取ったり、使いまわししたり。動物の奇行を深掘りすると人間に似ているところが見えてくる。著者も日本と縁が深い。2018/03/26

鱒子

23
図書館本。イグノーベル賞受賞の作者が動物の面白い生態をまとめた本。とても面白かったです。続編があるようですね〜、読まなきゃ!一番印象深かったのは、日本人と日本犬についての解析。日本犬の中でも北と南の犬には共通点があるということで、日本人のルーツを探る一助になるかも。人と犬って大昔から一緒に暮らしてきたんですね。犬好き人間としては感慨深いです。2016/08/02

宇宙猫

23
★★★★ ナマコのお尻の中に隠れる魚とか、ハチの脳の大きさは夏と冬で違うとか、役には立たないけど面白い話の本。お気に入りは本の虫。シロアリのせいで端がボロボロ、いもむしに食われて穴があいているイラストが楽しい。2015/10/15

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