内容説明
いつでも子どもが原点。子どもはいのちのかたまり。いま、フリースクールに新たな展開がはじまる。東京シューレ30周年記念出版。
目次
第1章 総理が東京シューレにやってきた
第2章 フリースクール・東京シューレの誕生
第3章 登校拒否から見えてきたこと
第4章 児童精神科医渡辺位さんに学ぶ
第5章 子ども中心の学校づくり
終章 未来へ
著者等紹介
奥地圭子[オクチケイコ]
1941年東京生まれの広島育ち。横浜国立大学卒業後、22年間公立小学校教師。1984年「登校拒否を考える会」開始。1985年「東京シューレ」を開設。その後、「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」「フリースクール全国ネットワーク」「全国不登校新聞社」の代表理事。2007年学校法人東京シューレ学園東京シューレ葛飾中学校を開校。理事長・校長を務める。2012年「多様な学び保障法を実現する会」共同代表。2015年文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」委員に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
10
小学校教員として働いていた著者が我が子の不登校を経て、不登校の子達の学びの場を作るために奮闘された30年の記録。「しくみが大きく変わるには時間がかかる」。このように実際に動き闘ってきた人の言葉はズシンとくる。ありのままの子どもを認めるって頭では分かっていても心からそのように振る舞うのはとても難しい。児童精神科の渡辺位さんの「子どもは生もの。生もの側の原理原則に立って大事にしないと」というのは深い。無意識のうちに子どもを管理し支配しようとしてないか、反省すること多し。2022/05/13
乱読家 護る会支持!
3
日本のフリースクールの草分けと言われる「東京シューレ」。 4年前の本ですが、国や学校の不登校児への対応は、いまだ「学校に戻す」が基本で、「学校に行かない」という選択肢については、寛容ではないと思う。 登校拒否の子どもたちに家以外の居場所を作る事。 子どもと居場所に対して、公的援助を得る事。 学校が少しだけ柔軟になる事。 親が自分の生き方を子に押し付けない事。 子どもの居場所作りを通じて、社会と大人、子どもと大人、大人と大人がつながっていく事。 大人達がやるべき事はいっぱいある。ガンバロー!2019/09/02
たの
1
教育を変えるにはこれだけのパワーがいるのか、と奥地さんのパワフルな行動力に圧倒された。先日読んだ「みんなの学校」ではすべての子どもが通える学校を、という学校という場での教育改革であったのに対し、こちらは学校がだめなら外で教育保障を、という考え方。アプローチこそ真逆だが、子どもを環境に合わせるのではなく、環境を子どもに合わせる、という視点に繋がりを感じた。実際シューレでは、日本の学校教育が目指す「主体的な学び」が当たり前のように実現されている。教育のあり方を考えさせられた。2021/01/19
たま子
1
仕事用2020/09/01
sayuri.i
0
東京シューレの方々と出会って約10年。大学のレポートの参考に読ませていただきました。レポート書きは読みたかった本を次々読むきっかけができてラッキーだなあ。2016/03/15