内容
ストア哲学入門の決定版
紀元前300年ごろ、キティオンのゼノンによってアテナイで創設されたストア派は、およそ500年にわたり、ギリシア・ローマ世界で影響力をもった。その哲学は、エピクテトスが拷問に耐えるのを助け、マルクス・アウレリウスが皇帝としての責任を果たすのを助けたとも言われる。
本書は、ストア派の理論体系と受容の歴史を、「ヘレニズム期」「ローマ期」「それ以降から現代まで」に分けて、図表を用いながらわかりやすく解説する。「抽象的で論理的な思想が、いつ誰によってどのように拡散され、変えられ、社会にどんな影響を与えたのかを知ってもらい、(中略)長い時間にわたって展開されてきた思想運動でもあることを感じてもらいたい」(「訳者あとがき」より)。
現代におけるストア派についての知見を十全に伝える、待望の一冊。