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いのちの半ばに (岩波文庫 赤 312-1) 文庫 – 1955/8/5

4.9 5つ星のうち4.9 11個の評価
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  1. 本の長さ
    104ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    岩波書店
  4. 発売日
    1955/8/5
  5. 寸法
    10.5 x 0.6 x 14.8 cm
  6. ISBN-10
    400323121X
  7. ISBN-13
    978-4003231210
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1955/8/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1955/8/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 104ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 400323121X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003231210
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 0.6 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.9 5つ星のうち4.9 11個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

無記名
5つ星のうち5.0 ビアスという人の作品が収められ、怪奇小説マニアは必読。
2015年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芥川龍之介が日本にはじめて紹介したビアス、特に「藪の中」に影響を与えたという「月明かりの道」が読めるのが嬉しい。「アウルクリーク橋の一事件」も入っていてとても便利な、悪魔の辞典のビアスの入門所として最適。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
BOT (@_@) 49
5つ星のうち5.0 ぎゃらくてかっ！！
2011年4月6日に日本でレビュー済み
もあわあー「ギャラクティカ」見るたびにモトネタがビアズみたいなー
みたいな事を考えてしまうわけで。とりあえずー本書収録のもんでゆーとー

「飛ぶ騎手」コレやっぱりーアダマ艦長とーアポロの確執のネタモトに
なってるんじゃ・・・やっぱ南北戦争ってえー文民コントロールも含めてえー
職業軍人対職業軍人の父親と息子の対決がー近代人ゆえに避けて通れぬとゆー
その「業」の源だわねー
（「ダブルオー」のセルゲイ親子のレベルの低さなんかとわ対照的だしー）

「アウルクリーク橋」永井豪よ永井豪。このオチってえーツツイヤスタカ先生とかもー
べた褒めてゆーかーべた惚れだわねーああヒトわその最期の時に一体何を思うのでしょうか
みたいなー

「ジョンドウー」わからなーいどーゆー時間のとらえ方なのかーわからなーい
こゆのも「ギャラクティカ」とかー「スズミヤハルヒ」みたいなー

「パーカ・アダスン」コレよこのタワゴト振りがモロ「ギャラクティカ」なのよ。
死ねばそれまでなのに。今のうちにホザイとけば？イノチナカバニほざく事も
能ずってえーなるわけだしーおまいだよおまいキョロキョロしてんなよコッチむけよ
おまいだよおまい

「蛇」勝手に生きて勝手に死ぬ。まー人間てのわ勝手なもんだわねー「ギャラクティカ」の
ロザリン大統領が抗がん剤の副作用と思われるような例の譫妄発作で「見る」アノ
12匹の蛇とかーモトネタぽいわーでえー一人の人間の運命＜さだめ＞が決まるとかー
人類全体の運命＜さだめ＞が決まるとかーよするにーヒトの一生をケテーすんのわ
その人の持つ妄想なんだわ。そして人生自体が「生きられた事実の集積体」であった
としてもー「主体」の意志が妄想でありーの「客体」を傍から見ていて解釈しても
そんなの他人の側の妄想なのよ。つまりー人間わ妄想以外の想念を抱く事能ずってゆーかー
自分でもー書いていてえー何書いてんのかーよくわからないしー

「環境」まー随分手のコンダ復讐だわねーモリグチ先生とかもー手が込んでたけどー
手がコミスギーで良くわからなくなってええームナグソ悪くなったりするだけだからあー
とっとと済ませれば良かったのにいーこの作品でわ復讐自体わ成功してんだけどー
復讐者自身が律儀にいー約束守ってえー死のうとしたりするからあー収容されちゃったり
するのねー相手があ死んだ時点でえー「なーんてね」でえ「人間椅子」みたくするとー
警察もーケムにまけるとか？要するにいー不真面目さってえーゆのがーメンタルヘルスの
点でわ重要なのねー

「窓」うーん恐いです。ムラカミハルキイな「カンガル日和」の怪談でえー
夜の校舎の「鏡」を叩き壊したーってゆう例の話とかよりもー恐いですー
これわあーテレビドラマとかあー短編小説とかでもー日本人にわムリぽいし
ーでもー　CURE　のクロサワキヨシ監督とかー狙てそー

総じて見るとー「ギャラクティカ」のジャナリスト視点から派生したシナリオの
ウマさとかーそれでいてー事実か妄想かてゆーもってきかたとかー最後わヒトの
死ぬ時に見る「風景」とかー「人生そのものが一個の妄想」とかー・・・まあー
もあのタワゴトでーす。気にしないでくださーい。
でもー日大出身者で見るとー新聞科卒の「うしおととら」のフジタ先生とかわあー
「ダブルオー」のクロダさんとー比べてージャナリズムを自らの基盤にしてるからなのかあー
決して軸がブレないのねー・・・とゆーのわーもあの勝手な感想うー
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
hiraku
5つ星のうち5.0 ニヒルな短編集
2011年5月8日に日本でレビュー済み
アンブローズ・ビアスの「いのちの半ばに」を読了。南北戦争時代の死について、ニヒルなタッチで描いた短編集。１００ページ程に７つの短編が収められている。その七つすべてが「死」についての短編であり、すべてが最後にオチがある。そしてそのオチも読者に言ってみれば「優しくない」、のである。
もしかすると死の本質をピアスは理解していたのかもしれない。だからこそここまで優しくないタッチで死を描けたのかもしれない。解説によると、芥川龍之介が彼を評して「短編の名手」と評したとか。その評に負けない出来です。それにしても七編は少ないですね。もう少し読みたい気分にさせられました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
スカラベ
5つ星のうち4.0 　ビアスを日本に紹介したのは芥川龍之介
2020年7月22日に日本でレビュー済み
　『悪魔の辞典』で高名なアンブロウズ・ビアス（1842-1914？）。
南北戦争の時北軍に参加。４年間で多くの悲惨な死を見たし、自分自身も
死ぬような大怪我をなんども負った。

　除隊後サンフランシスコで新聞の編集長に。その新聞にいくつかの
小説を寄稿。49歳のとき、この本の7編を含む27編の短編集を発刊。
短編に共通する特徴は（南北戦争の影響を強く受けて）、

　　（１）死を前にした人間の悲喜劇がテーマ。乾いた文体で死を
　　　　　リアリスティックに描く。
　　（２）以外な結末（おち）。最後の数行でガーンとやられる。

　例えば、『アウル・クリーク橋の一事件』はもっとも有名で３度も映画化
されている。その内容はネタバレになるから触れない。

　ビアスは厳格なカルヴィン派の両親のもと、13人のこどもの10人目として
生まれる。自分をつねに余計者と思い、両親や宗教に反抗。偏狭な性格を育む。
被害妄想的自尊心過剰症。68歳のとき、とうとう誰からも相手にされなくなって、
失意のうちアメリカを見限り革命さ中のメキシコへ。その後行方不明となり
死亡日時は不明である。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
役に立った
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ヨメヌリーブス
5つ星のうち5.0 一気に読める短編
2006年7月15日に日本でレビュー済み
ブラックで辛口で最近読んだ中で面白かった本。

どんでん返しに、あ！と唸るので、短編といえど最後まで気が抜けません。

山田風太郎が好きな方ならおすすめしたいです。

浅はかな人間の滑稽さも含め、内容は深くて「死」が軽いのか重いのか、

考えさせられます。でもくすっと笑ってしまいます。

訳者の後書きも面白くて二度美味しい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
夢追人009
5つ星のうち4.0 人間の愚かな本質を冷徹に描き切る、死で幕を閉じる兵隊と市民の物語集。
2010年1月23日に日本でレビュー済み
１９世紀の後半に高い人気を得たアメリカの短編小説の名手ビアスを代表する傑作短編集から七編を選んだ岩波文庫版秀作選集です。本書には戦争と日常の暮らしの中で人間が遭遇する最後には必ず死に至る衝撃的な物語を同情や憐れみの感情をまじえずに淡々と寧ろ冷酷に描いた作品が収められています。著者の人間に対する冷ややかでシニカルな眼差しは終始徹底していて、１００頁弱に七編と非常にコンパクトにまとめられ無駄が一切ない刈り込まれた完成度の高い文章を感じさせます。
『空飛ぶ騎手』北軍の兵卒ドルーズは偵察の場所で日頃の父の教えを忠実に守り馬上の敵に向け銃を発射したのだが・・・・。予期せぬ皮肉で恐ろしい結末に心が凍りつきます。『アウル・クリーク橋の一事件』アウル・クリーク橋の上で絞首刑寸前の捕虜の兵士が脱出に成功し愛しい妻の待つ我が家へ辿り着いたが・・・・次の瞬間男に残酷な真実が襲い掛かります。『生死不明の男』小さな建物から敵を偵察していた兵卒が偶然にも敵の砲弾が命中し倒壊により内部に閉じ込められる。彼は身動きも不自由な状態で一か八かの手を打つが・・・・。『哲人パーカー・アダスン』悟りの境地に達し夜明けに待つ死刑を恐れぬ捕虜のスパイに苛立った将軍が予定を早めた事で起こる凄まじい生存本能の闘争劇。『人間と蛇』蛇について書かれた記述を迷信と馬鹿にしていた男が恐ろしい死を遂げる。暗示が人間に与える影響力に慄然とし最終行の皮肉なオチにも笑えません。『ふさわしい環境』怪奇小説作家が友人に夜の古屋敷で自作を読む様依頼した奇妙な実験の戦慄すべき顛末。『ふさがれた窓』昔森の中の小屋に住んでいたマーロック老人が愛する妻を亡くした後に不審死を遂げた謎の真相と「ふさがれた窓」の理由とは？
本書は１８９１年に出版された今から百年以上前の作品ですが、時代に左右されない普遍性を備えた激辛短編集として永遠に読み継がれて行くと思います。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
R由乃介
5つ星のうち4.0 「In the Midst of Life」もいろいろです
2004年5月26日に日本でレビュー済み
ビアスの作品は，たいていどのアンソロジーにも載っています。なので，それらを読み漁ったあとに，この「いのちの半ばに」を読んでも，ほとんど知っている話ばかりになってしまうでしょう。
ビアスを読むなら創元推理文庫の『生のさなかにも』か，岩波文庫の『ビアス短篇集』の方がオススメです。
収録作品の質からいくと，『ビアス短篇集』の方がバランスが取れていますが，訳としては『生のさなかにも』がいいかな，と思います。『生のさなかにも』という表現が一番好きです。
3冊読み比べて，お気に入りを見つけるのも面白いかもしれません。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート