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ロランの歌 (岩波文庫 赤 501-1) 文庫 – 1965/1/16

4.3 5つ星のうち4.3 11個の評価

本書は、皇帝シャルルマーニュの家臣として勇名を馳せた名将ロラン伯と、スペインの地を統べる異教の王マルシルとの激烈な合戦を唱った雄篇である。フランス中世の戦記物語には数多くの作品が残されているが、「ロランの歌」は中でももっとも古いもので、文学史的・歴史的にきわめて重要な位置を占めている。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1965/1/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1965/1/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 291ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003250117
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003250112
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 11個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2011年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『ロランの歌』は実在したフランク王国シャルルマーニュ大帝と、その甥ロランを中心に「異教徒勢」との戦いや両軍の武勲を描いた11世紀頃の作品。
「シャルルマーニュもの」と呼ばれる物語の一群が存在するほど、中世ヨーロッパにおいてはポピュラーな題材であるが、本作は中でも最も有名なもののひとつ。
本文庫は1170年頃のものという最古のオクスフォード写本を主に使って訳出したもので、写本通りに改行した詩のような体裁の翻訳になっている。
物語はシャルルマーニュ率いるフランス勢とスペインのイスラム教徒勢の争いに始まる。
王の甥ロランが廷臣ガヌロンを相手への使者に指名したことから、ガヌロンがロランへ恨みを抱き、スペイン勢と内通することがこの凄惨な物語の発端となった。
ガヌロンの背信行為によって計略にはめられたフランス勢、特に後衛を任されたロランの一軍とイスラム教徒勢の戦いが物語の大半を占める。
両軍入り乱れ、誰がどちらの軍勢の者なのか混乱してくるほどで、文章で読んでも戦闘の激烈さが伝わってくる。
また戦闘の描写は非常に生々しく凄惨で、思わず顔をしかめてしまうほどだった。勇ましく誇りをかけて戦う勇将たちの様子が細かく活写されている。
多くの主要登場人物が斃れる悲劇ではあるが、単に悲惨な話というわけではなく、殊にフランス勢の勇猛さ、高潔さが清々しく展開されている場所も多い。
巻末には詳しい注が掲載されているが、本文中には「ここに注が施されています」という事を示す印はないので少々不便。
また、翻訳は文語調で為されているため、表現・漢字共々読みにくい、理解し難い箇所が多かった。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しくて読めない
2020年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「戦はすさまじ、ついに乱戦となる。

ロランは些かも、我が身いたわることなし。

その柄の保つ限り、矛を持って打ちまくる。

討ち合い十五合にして、ついに柄を折り、こぼちたり。

抜き放てるは、その名剣デュランダル、白刃ぞ。」

このシーンが大好きで、何度と読み、何度と心に刻み込みました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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